北習志野の、商店街や学校、病院、公園などなじみの風景の中で、今まで知らなかった魅力や仲間、新しい自分、可能性を探したいと集まった「キタナラにやり研究所」。
その活動について取材しました。
公開 2021/11/22(最終更新 2022/03/08)

出会い、意気投合 半年後にフェス開催
2013(平成25)年11月、2日間にわたって開催された「キタナラにやりフェス」。
体験型ワークショップや写真展、ライブ、手作り雑貨やフードを販売するマルシェなど、盛りだくさんの内容で地域をにぎわせ成功を収めました。

主催したのは「キタナラにやり研究所」。
共同代表を務める久保美奈子さんと小関尚子さんの偶然の出会いからすべては始まりました。
「北習志野の行きつけの飲食店で意気投合しました」と久保さん。
以前から地域活動に関心を持ち「地元で何か面白いことをしよう」と盛り上がる二人に仲間が加わり、半年後にはフェス開催を実現させました。
その準備の話し合いの中で誰かが口にした「にやり」がキーワードとなります。
「都内に集中している文化活動を、地元で展開し情報の共有ができれば、この街はもっと楽しくなります。思わず『にやり』とすること、もの、出会いを発掘し発信していく過程で、地域のつながりや新しい可能性も生まれていくだろうと考えました」

広げよう!にやりネットワーク
現在メンバーは14人。
彼らが「平屋」と呼ぶ平屋建ての民家と庭を拠点に、これまで勉強会や写真展、上映会、カレーパーティーなど多種多彩に活動してきました。

その中で、発足以来休まず続けているのが月1回の「にやり朝活」です。
「お互いの近況報告や情報共有の場です。そこからアイデアやきっかけが生まれたことも。現在はオンラインですが、これからも大切に続けていきたいです」と久保さん。
また、平屋の家主・内山丈寛さんは「コロナ禍の現在、これまでのように自由に移動ができないからこそ、地域でより心地よく暮らし、周りの人と一緒に生きていくという地域活動の意義が増しているように感じます」と話します。
2年後の2023年には発足から10年の節目を迎えます。
すでにイベント企画は進行中です
日常の中の「にやり」あなたもさっそく探してみてはいかがでしょう。