千葉市では、インターネットを介して物やサービスを必要な人たちに届け、経済を活性化させる取り組みを、食品ロスの削減にもつなげようと推進しています。
公開 2021/12/12(最終更新 2021/12/10)

シェアリングエコノミーって?
「シェアリングエコノミー」とは、ネット上のマッチングプラットフォームを介して、物やサービスを必要とする人たちにシェアすることで、経済活動を活性化しようというもの。
まだ食べられる状態にあるにもかかわらず、何らかの事情で行先を失った食品を必要な人にシェアする取り組み「フードシェアリングエコノミー」もその一つ。
現在、千葉市では二つのタイプの事業者と連携してこの活動を推進しています。
生活スタイルや好みに合わせた買い方
一つは、飲食店などで売れずに残った商品を割引価格で販売するスタイル。
アプリに会員登録し、購入予約と支払いを済ませた後、商品を直接店舗まで取りに行きます。
現在、パン屋の登録が比較的多いことから、仕事帰りに夕飯や翌日の朝食用にパンを購入する人もいるそうです。
もう一つは、賞味期限や使用期限が迫るなど諸事情から販路を失ったものを、数量をまとめて割引価格で通信販売するスタイル。
メーカーや農産地で生産された冷凍食品や菓子、米、ワイン、野菜などさまざまな食品や食材、飲料の他、化粧品といった日用品も販売対象となります。
意識は買い物から。社会貢献に
各サイトでは、フードロスの削減量が数値化されたり、価格の一部が社会貢献団体に寄付されるなど、商品の購入が社会貢献につながったことを実感できる仕組みになっています。
9月に千葉市がオンライン開催した説明会には、大学生をはじめ、さまざまな年齢層が参加しました。
二つの事業者による説明を聞く中で、参加者がアプリに登録して、アップされた食品の感想をチャットで発言するなど、関心の高さもうかがえました。
説明会を通して語られたのは、お得感を楽しみながら買い物することが、フードロスそして廃棄コスト削減にもつながり、買い物という意識にいつしか社会貢献も加わっていくということ。
千葉市は限定クーポンも発行しています。
まずは、お気に入りの店舗や掘り出し物を見つける気分で気軽にサイトをのぞいてみては。(取材・執筆/まちゃぷう)
千葉市シェアリングエコノミー推進事業事務局