「手ぶらでOK」「参加費無料」の子どもプログラミングクラブがあります。
塾ではなく、宿題もありません。2020年11月に誕生したCoderDojo(コーダー道場)鎌ケ谷を取材しました。

公開 2022/01/03(最終更新 2021/12/28)

道場はアイルランドから世界へ
CoderDojoは子どものためのプログラミング道場。
非営利団体で、参加者から費用を徴収しません。
2011年にアイルランドで始まり、今では世界110カ国に2,000、日本には200を超える道場があります。
学べる内容は各道場で違いますが、どの道場も子どもたちが自主的に学ぶ姿勢を大切にしています。

子どもたちの「作りたい」を応援する
CoderDojo鎌ケ谷は千葉県19番目の道場。
生涯学習推進センターで月1回開催しています。
「参加者の皆さんはニンジャです」。
ニンジャはCoderDojoでの世界共通の呼称で、ニンジャを支援するのがチャンピオン(主催者)とメンター(指導者)。

コロナ対策で定員5人。保護者の参加も歓迎しています。
カリキュラムはありません。初参加の子はさぞかし不安でしょう。
するとメンターが呼び掛けました。「このロボットの車を動かしたい人!」。
全員の手が挙がります。車は3台。2、2、1人のチーム戦に。長机2台が特設レース場になりました。
両端に線を引きコースを作ります。
ルールは明確。レベル1はコース上で車を前進させてバックで戻ります。
レベル2はバックではなく、ターンして戻ります。レベル3はより早く走らせます。
短いガイダンスだけで早速プログラミングに着手。
「失敗してもいい。経験が大事」「どうしてだめだったか考えよう」。メンターが巡回して励まします。
ニンジャ同士の相談はOK。30分でレベル2まで達成したチームもありました。
最初は「無理!」と言っていた子も制限時間まで画面を見ながら奮闘。
最後に本日の成果発表です。
チームでタイムを競った後、他チームのプログラミングを見せてもらいます。
2時間は案外長いです。子どもたちの集中力は続くのでしょうか。
ふと見回すと、部屋の中央でマーカー片手に迷路のように線を描いている子がいました。

線の上にロボットを置くと、なぞるように動きました。小さな子を飽きさせない工夫です。
未就学児も保護者が付き添えば参加できます。(取材・執筆/ヒロ)
CoderDojo鎌ケ谷
開催日時/毎月第4日曜日 10:00~12:00
定員/先着5人
電話/ 050-5317-9650 千葉
Webサイト/https://cd-kamagaya.yukiweb.jp/