明るいグリーンに楽しいイラストが描かれた自動車図書館「みどり号」。
たくさんの本とみんなの思いを載せて、みどり号は走り出します。
公開 2022/06/20(最終更新 2022/06/17)

新しくなってより便利で楽しく
市川市を走る自動車図書館「みどり号」が生まれ変わりました。
自宅近くに図書館がない人のため、1975年から50年近く走り続け、今回の車両で4代目となります。
半導体不足による納車の遅れもあり、スタッフも利用者も4代目の運行を待ち望んでいました。
新しい車両のイラストは図書館のスタッフが描いたもの。
3点の候補の中からスタッフによる投票で決定。
子どもたちが喜んでくれるようにとの思いを込めたデザインです。
車両のサイズは3代目よりもコンパクト。
載せる本は800〜1200冊ほどで、車内ではなく、本を車から降ろして外で閲覧します。
車体が小さくなったことで細い道も通れるようになりました。
そのため、現在18カ所あるステーションは本年度中に増設する予定。
「ぜひ来てほしいというご要望があれば検討させていただきます」と担当の松下さんは呼びかけます。
インターネットで読みたい本を予約し、みどり号で受け取るという使い方も増えています。
巡回場所が増えればより便利になりそうです。
本を身近に感じてもらいたい

みどり号で毎回数十冊借りるという小学生は、「学校の図書室よりもたくさんの本が借りられるのがいい」と話します。
感謝の手紙が届くことも。
「孫の小学校に来ていたみどり号。図書館が遠くてなかなか行けなかったから、来るのが楽しみ」
愛され続けてきたみどり号。
新車両への変更を機に、新たな利用者も増やしたいと館長の安永さんは語ります。
「今まであまり読書習慣のない方や、子どもにどのような本を読ませたらいいか分からない親御さんにも来てもらいたい。みどり号には新しい本との出合いがたくさん詰まっています。見かけたらぜひ足を運んでほしい」
図書館ではみどり号だけでなくSNSやYouTubeを使い、より本に親しんでもらう試みも行っています。
本との触れ合いが、ますます楽しくなることでしょう。(取材・執筆/ゆき)
市川市中央図書館
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