洋裁師の母親に洋服を作ってもらっていたという幼少期の反町さん。

自然と、自分の子どもたちにも服やかばんを手作りするようになっていました。

着物リメイクアーティスト反町優紀さん
「ワークショップもできる自分のアトリエを持ちたい」と夢を語る反町さん

公開 2022/07/27(最終更新 2022/07/26)

ちいき新聞ライター

ちいき新聞ライター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

記事一覧へ

母から受け継いだ手作りを楽しむ心

加えて着付け講師の資格を取るほどの着物好き。

創作意欲と着物を着たいという思いが重なり、リサイクル着物を使って自分用の和小物を作るように。

周囲からの「欲しい」という声もあり、ネット販売を始めます。

国内はもとより、海外からの注文も来るようになりました。

着物リメイクトートバッグ
普段使いもできるバケツトート型バッグ。ほとんどが一点もの

着物リメイクトートバッグ

着物リメイク小物
海外に住む日本人からの依頼も多い。パーティーに使用したり、贈り物としても喜ばれている

三男一女の母親でもある反町さん。

隙間時間を使ってこつこつ制作してきました。

「できるだけ家事は時短にして、好きなことをする時間を捻出する努力をしてきました」と話します。

思い出の品を新たな物に形を変えて

大切な着物を小物にリメイクしたいというオーダーも多いとのこと。

「お母さまの着物を使い、姉妹で2本の日傘に、とオーダーをいただいたお客さま。その着物を着ていたお母さまの写真が見つかったと送っていただいたこともあります」。

着物リメイク傘
1着の着物を無駄なく使うため、柄のとり方、素材の使い方を意識している

着物リメイク小物

リメイクすることで、新たな物語も生まれています。

作品は洋装にも似合う柄を選んでいて、大島紬、銘仙、博多織を使うことが多いそうです。

洗ったら色落ちしてしまった…などの失敗を重ね、試行錯誤の末、独学で今の形にたどり着きました。

大島紬をリメイクした作品
大島紬をリメイクした作品。洋装にもよく似合う

大島紬をリメイクした作品

博多織を使って作ったミニがま口
お気に入りの博多織を使って作ったミニがまぐち
着物帯をリメイクした名刺入れ
着物帯をリメークした名刺入れ。美しい色が存分に生かされている
着物リメイクがま口
ワークショップでは好みの柄を選んで「四角いがま口」を作ることもできる

反町さんの作品は8月2日(火)よりレストラン「ビストロふぉーなう」(船橋市宮本)で展示予定。

物を大切にしたい、人とは違う物を持ちたい。

そんな気持ちに応えるべく、反町さんは新たな命を吹き込み続けています。(取材・執筆/ゆき)

\詳細はこちらから/
https://note.com/nichigetsu_do/