認知症の人も一緒に、地域に住む人たちがたすきをつないで走るイベント「オレンジスマイルいちかわ」が9月18日に市川市で行われます。

「オレンジスマイル いちかわ2022」開催
実行委員は医療・介護従事者などを中心に19人。うち9人は千葉商科大学の学生たち

公開 2022/08/08(最終更新 2022/08/10)

編集部 R

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「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。

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総距離23㎞・30区間をチームで走る

オレンジスマイルいちかわ(以下オレスマ)はイベントを通じ、共生社会と健康への意識を高めることを目的としたプロジェクトです。

今回は市内にスタート地点の異なる3コースを設定。

「オレンジスマイル いちかわ2022」開催

チーム単位でそれぞれが割り当てられた区間を走り(歩き)、たすきをつなぎながらゴールのニッケコルトンプラザを目指します。

1チームは3〜10人で編成され、認知症当事者、関係者に限らず、一般の人、車いすや杖利用の人も出場OK。

ゴール地点には誰でも参加できるイベントや物販ブースなどのお楽しみも用意されています。

「オレンジスマイル いちかわ2022」開催
コルトンプラザでイベント開催します
「オレンジスマイル いちかわ2022」開催
千葉商科大学の学生メンバーが当日イベントの一つにボッチャを提案

認知症の啓発リレーといえば、(特非)認知症フレンドシップクラブによる「RUN伴」が有名ですが、市川でも2018年と19年に「RUN伴市川」を実施しています。

立ち上げたのはオレスマでも実行委員長を務める桜井健司さん。

全国組織のRUN伴名義で2回の実績を積み、今回から市川独自のイベントとして開催することになりました。

「オレンジスマイル いちかわ2022」開催
桜井さん(左)と広報担当の國友さん(妙典gate.にて)

開催・運営に地元企業や人財をフル活用

RUN伴は認知症への理解啓発が主軸ですが、オレスマは認知症に限らず、障害者や外国人、社会参加が苦手な人などにも担い手として活躍してほしいと考えています。

障害者施設で作る商品をゴール会場で販売したり、イベントTシャツの印刷を就労継続支援B型事業所に発注するのもその一環。

中継地点には協力店舗や介護事業所なども名を連ねます。

市内の事業者に関わってもらい、地域活性化につなげたいという願いです。

たすき受け渡しの際には、両チームの参加者らがたすきに名前を書いて記念写真を撮るので、新たな交流が生まれる期待も。

「さまざまな困難を抱える人たちも地域社会の一員だということを、この機会に実感してほしい」と桜井さん。

ランナーとして、ボランティアとしてなど参加の形はさまざま。

共生社会に向けて一歩踏み出すきっかけになりそうなイベントです。

「オレンジスマイル いちかわ2022」開催
「イベントをきっかけに自分たちの健康にも目を向けてほしい」

日時/9月18日(日)午前10時ごろ各コースのスタート地点を出発
※悪天候時は翌日に順延
※参加チーム申し込み受付中
HP/https://oresuma.com/

【ゴール会場イベント】
時間/午前10時~午後1時 ※入場無料、事前申し込み不要
場所/コルトン広場
住所/千葉県市川市鬼高1-1-1
内容/体力チェック、運動指導、介護相談他。販売ブースあり。ダイコン爺さん、いちかわうそ君来場予定
問い合わせ/090-8806-9765 実行委員会