6月25日、草加市八幡町に小さな図書館がオープンしました。

本棚から広がる新しい文化体験。

大人も子どももわくわくできる場所へ進化を続けています。

【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」
ずらりと並ぶ本棚

公開 2022/10/04(最終更新 2022/09/22)

ちいき新聞ライター

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地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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小さな本棚から生まれる新しい自己表現

倉庫を改装した天井の高い室内には、たくさんの箱がずらりと連なります。

その箱の中にはさまざまな本たちが。

小さな本棚一つ一つにオーナーのこだわりが詰まっていて、眺めるだけでも楽しくなります。

【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」
畳スペースもあり落ち着く館内

木材を選び、箱を作るところから始めることができる一箱本棚オーナー制度が人気で、蔵書も順調に増えているとのこと。

オーナーは「としょ係」としてカウンターにも入るので、本への思いやお薦めが聞けるなど、出会いのチャンスも。

ただ貸し借りするだけではない、本を通した新しいコミュニケーションも提案します。

【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」
オープン前に行われた本棚を作るワークショップ

【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」

新しい自由な図書館 みんなのリビングへ

カウンター内には小さなキッチンがあり、その日の「としょ係」がお菓子や飲み物を販売、本を楽しみながらカフェのようにくつろぐこともできます。

静かに勉強できる場所が欲しい、地域のみんなで楽しめるイベントをしたいなど、利用者の意見を取り入れながら変化していく様や、無理のない営業時間に新しい時代を感じます。

【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」
この日の「としょ係」は、「HRUCHIKA MADE」さん。おいしい焼菓子も並んでいました

本は老若男女共通で楽しめるもの。

「小さな図書館をきっかけにどんどん世界が広がって、でも広い世界から振り返って見た時に、自慢のふるさとでありたい」、古い地名「槐戸(さいかちど)村」から名付けた屋号には、そんな思いもあるのかもしれません。

すぐ近くの「シェアアトリエつなぐば」と共に、すてきなまちづくりは進みます。

不定期で寄席や読み聞かせなどの楽しいイベントも。

イベント、営業時間や「としょ係」の情報はインスタグラムで発信しているので、出かける前に確認を。(取材・執筆/キキ)

【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」
6月25日にオープン
【埼玉県草加市】小さな図書館がオープン「さいかちどブンコ」
オープン時の様子。中村美雪館長

さいかちどブンコ
場所/埼玉県草加市八幡町794
料金/入館・閲覧は無料、本の貸し出しは初回に利用券(500円)の作成が必要です
問い合わせ/saikachido.bunko@gmail.com
Instagram/@saikachido.bunko