かの松尾芭蕉が『おくのほそ道』で歩いた道と松並木を、一緒にたどりながら草加の歴史をガイドしてくれる「草加宿案内人の会」は、全国観光ボランティア人気ランキングで全国1位に選ばれています。

公開 2022/10/25(最終更新 2022/10/24)

発足のきっかけは市民講座から
2005年、草加市主催の「まちおこし講座」で草加の歴史を学んだメンバーが、ボランティア養成講座を修了して07年に「草加宿案内人の会」(代表・田口儀一さん)を発足し、ガイドを開始しました。
2年に1度は新規のメンバーを募り、養成講座を開講しています。
養成講座の講師は、郷土史家の染谷洌(そめや きよし)さん。
2022年7月に開講した講座では20代の大学生から80代までが参加。
9月には現地コースでの研修を行い、デビューも間近です。

延べ1万2000人の観光客をガイド
ガイドの依頼は、埼玉県内外だけでなく海外からの観光客、そして地元の草加市内在住の人からも。
コロナ禍のここ数年は件数が減っていますが、インターネットの「旅ぐるたび・全国観光ボランティア人気ランキング」では全国1位(22年8月現在)に選ばれています。
申し込みは5人以上で、希望日を決めたら早速予約しましょう。
コースは5つから選択でき、時間配分や食事の場所などの希望にも応じてくれます。
ガイドはボランティアのため無償ですが、配布するマップやガイド資料の印刷代のみ1人100円ずつ負担を。
5人から数十人ほどの団体も受け付け、ガイドは10人単位で2人ずつ付きます。

草加の歴史を後世に伝える案内人たち。
3年前からガイドを始めた70代の女性は「人と話すことが好きなので楽しみながらガイドをしています。先輩ガイドを見習いながら日々勉強中。草加は歴史あるすてきな町、ぜひお越しください」と話しています。
これからの季節、松並木の遊歩道の散策は心地よさそう。
仲間や家族、子ども会のイベントなどにも好適です。(取材・執筆/トモ)

※問い合わせ
電話番号/048-999-5970(FAX同じ)
草加宿案内人の会(草加市観光案内所)※草加市観光案内所は10月より草加マルイ1階(草加駅東口前)に移転しました
HP/https://www.city.soka.saitama.jp/cont/s1410/010/PAGE000000000000060040.html