食はエンターテインメント!
食欲の秋、おなかも心もまんぷくにするデカ盛りグルメ厳選の3店。
そのデカ盛りのすごさは動画でも楽しめます。
目次
目指すは「日本一のデカ盛り唐揚げ弁当屋」!
キッチンBUS STOP(バスストップ)【三郷市】
キッチンBUS STOPは、コロナ禍の2020年6月にオープン。
店名の由来は、そのままずばり敷地内に本物のバス停があるからです。
店主の中村巧さんは、ローストビーフ弁当などのキッチンカーの営業を14年ほど続けてきましたが、コロナでイベントが軒並み中止になり、キッチンカーも出店できない日々が続きました。

そこで、お店を構えることを決めますが、
「こだわりのメニューよりも、子どもが飽きないもの、みんなが食べる“国民食”がいいなと。
で、家で揚げ物を調理したくないという人も多いというので、唐揚げでいこうと。
でも、唐揚げのお店ももう飽和状態なので、頂点を目指すには何かインパクトのあることをやらないと…」と考えたのが、デカ盛りでした。
そもそも、唐揚げ1個の大きさが女性の手のひらくらいで、重さは約100gあります。最も小さいSSサイズのお弁当「スクールバス盛り弁当」は唐揚げ3個入りですが、すでにお弁当の蓋は閉まりません(笑)。
やるなら日本一、唯一無二の唐揚げ弁当を目指そうと、4個入り…5個入り…7個…9個…そして18個入りの「二階建てバス盛り弁当」(唐揚げ1.8g+ライス1.5kg!)と、どんどんエスカレート。

その最終形態として爆誕したのが、鶏一羽丸ごと揚げた「丸鶏唐揚げ弁当」です。
一羽の重さ、実に約700g!
中までしっかり火が通るように、切り込みの入れ方などに工夫が施されています。
ボリュームばかりに目が行きがちですが、もちろんそれだけでこんなに人気になるはずはありません。
鶏モモ肉は特製タレに一日漬け込んで下味を付け、外はカリっと、中はジューシーに揚げています。
秘訣やこだわりは…と伺うと、
「人の味覚はそれぞれだから、どんなに極めても全員の100点の味にはならないと思っていて。
だから常に80点。シンプルで飽きのこない“家庭の味”を極めるようにしています。
そこで、無料のスパイスや有料の自家製ソースを用意しているので、自由にアレンジしてもらって、それぞれの100点の味にして楽しんでもらえれば」と中村さん。
目指すは「日本一のエンターテインメントな唐揚げ弁当屋」。
コロナ禍にオープンしたこともあり、「みんなを笑顔にしたい、三郷市を元気にしたい」という強い思いがあります。
「でっかい唐揚げを目の前にして、ワ―ッと驚いて笑顔になって、おいしく食べて楽しんでもらえたら、なんでもOK!これからもみなさんの予想の斜め上を行くお弁当を作っていきますよ」と気さくに話してくれました。
【キッチンBUS STOP】
住所/埼玉県三郷市幸房506-3
営業時間/10:30~13:30 14:30~18:00(土日祝10:00~18:00)
休日/不定休
TEL/148-950-8898
Twitter/@KITCHEN_BUSSTOP
金魚鉢のアイスティーに高さ約50cmのクリームソーダパフェ
珈琲屋OB(オービー)ログ八潮(本店)【八潮市】

八潮市に本店を構え、草加市、越谷市、吉川市、流山市などに現在18店舗を展開する珈琲屋OBは、1980年に創業しました。
八潮の本店に焙煎機があり、良質な生豆を産地から仕入れて自家焙煎。
焼きたて、挽きたて、淹れたての新鮮な珈琲が味わえるお店です。
どのお店も木のぬくもり溢れるログハウス仕様で居心地が良く、少し暗めのランプの灯が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
アイスコーヒーがビールジョッキで、
ガムシロップがピッチャーで、

アイスティーは金魚鉢、

クリームソーダはそうめん鉢、
そしてクリームソーダとパフェが一体化したクリームソーダパフェはワインのデキャンタで提供される同店。

そんな「デカ盛り喫茶」の代名詞的な存在の同店ですが、何がきっかけだったのでしょうか。
本部長の千葉 薫さんに話を聞きました。
「当時、世の中にファミレスがどんどん増えてきた時代でした。『何か他店と差別化できることは…』と考えた時、『食べ物メニューの大盛りはよくあるけれど、ドリンクの大盛りは珍しいのでは』という話になり、とりあえずやってみようと始めたら、ウケたんですよね。それで『もっと大きくできないか』とエスカレートしていったんです」
すっかり「デカ盛りドリンク」に慣れてしまった千葉さんたちスタッフは、「たまに、よその喫茶店に行って珈琲やパフェを見ると『えっ!こんなに小さいの!?』と思うようになっちゃった。もうジョッキもデキャンタも、ただのグラスにしか見えないから」と笑います。
クリームソーダパフェ誕生のきっかけも「新メニューを考えようという時に、うちはドリンクもパフェも大きいから、どっちも食べたい(飲みたい)けれど両方は頼めない…という人も多かったので、『じゃあ一体化させてみよう』って作ったら、当たっちゃった(笑)」とのこと。
ブログからフェイスブック、ツイッター、そしてインスタグラムとSNSが流行したことで、「お客さまがみんな写真撮ってどんどん発信してくれるから、勝手に人気になっちゃって、ありがたいですね。これから寒くなるからどうしたって注文は減るでしょうけれど、うちは本来珈琲屋なので(笑)。挽きたて淹れたてのあったかい珈琲もぜひ飲みに来てくださいね」
なお、同店のホームページには何回でも使える「全品10%OFFチケット」があります。来店前に準備をお忘れなく。
【珈琲屋OB ログ八潮(本店)】
住所/埼玉県八潮市緑町4-12-9
営業時間/9:00~20:30(L.O.20:00)
休日/無休
TEL/048-998-1969
HP/ https://coffee-ob.com/
※営業時間、定休日、一部メニューは各店で異なります
※セルフ店「カフェOB」はレギュラーサイズの提供です
「大きな口を開けて食べる時はみんな笑っている」
二郎系ラーメン 顎で喰らえ【春日部市】
2022年1月にオープンした、カウンター8席のラーメン店。
いわゆる二郎系ラーメンのお店ですが、店主の大野賢司さんは「ラーメンは独学なんです」と話します。

イタリアンをはじめ、ずっと飲食業界で仕事をしてきた大野さん。
「二郎系ラーメンは個人的に好きで通っていて、有名店の店主さんたちとも仲良くさせてもらって、ちょっとバイトさせてもらったりして。それでいざ自分の店をと考えた時に、好きなものを作りたい、ラーメンに挑戦してみようと思い立って」と振り返ります。
そんな経緯なのでレシピはオリジナル。
「一般的な二郎系はゲンコツを煮込んでどっしりとしたスープを作りますが、うちはコミガラをたっぷり使っているので、見た目よりも飲みやすく、食べやすい味に仕上げています」。
その証拠に、女性客や子ども連れの来店も多いのが同店の特徴。
とはいえ量は多いので、券売機には「初めての方や小食の方、女性の方にはミニラーメンがお勧め」と親切な案内が提示されています。
二郎系ならではのガツンとした味を求める人は、無料トッピングの野菜、ニンニク、アブラ(脂)の量や卓上調味料で調節ができます。

今回デカ盛りグルメとして紹介するのは、通常の「ラーメン(麺250g)豚2枚・うずら2コ」1,000円に、100円追加で「大盛り」にした場合のメニュー。
麺は茹でる前で600gあり、器は丼ではなく、すり鉢で提供されます。
ちなみに麺は茹でると約2倍の重さになるといわれます。
さらにちなみに、「大盛り」の食券2枚で麺700g以上も注文可能で、今回撮影したサイズよりも、もう一回り大きいすり鉢で提供されるそうです…!
「いかにも食べるぞ~って感じの体格のいい方が注文されますよ。あと、部活帰りの学生さんとか。すごい量で出しているのはこっちも分かっているから、それをスープまで飲み干して完食したもらえた時は、やっぱりうれしいよね」と大野さん。
また、麺の中盛りまでは無料で注文できますが、その際は食券を出しながら「お腹が空いています!」と高らかに宣言するのがルールとなっています。
「せっかく外食なんだから楽しんでほしい。ラーメンがすり鉢に山盛りでドーンと出てきたり、『麺の中盛りお願いします』じゃなくて『お腹が空いてます!』って言う方が、周りも楽しいでしょ?ちょっとアトラクション感覚で」と大野さん。
店名の「顎で喰らえ」には、「人間、楽しい時と食べる時って口を大きく開けるでしょ。大きな口でお腹いっぱい食べることを楽しんでほしいから」という思いが込められています。
また、冷凍ラーメンの通販も好評です。
「カウンターのみの店なので、まだお子さんが小さいご家庭や、好きなトッピングやゆで具合で食べたいという人に人気です。店頭でも食券で購入できるので、お土産にいかがですか」と勧めています。
【顎で喰らえ】
住所/埼玉県春日部市粕壁5872-1 グレースコーポ102
営業時間/10:30~14:30 17:30~20:30L.O.
※完売早じまいあり ※日曜は昼の部のみ営業
休日/月曜
TEL/なし
Twitter/ @ramen_agokura