その土地の魅力あふれるおいしいものをお届けする通販サイト「ちいきの逸品」。
商品に込められた想いを取材しました。
公開 2023/01/27(最終更新 2023/07/21)

卵は全て手割り 妥協なき「はちみつカステラ」
ふわっと卵が香る、甘くておいしいカステラ。
時々無性に食べたくなることはありませんか。
それはなんだか特別なおやつに感じた、幼いころの記憶のせいかもしれません。
大人になってから改めて味わってみると、カステラと一口にいっても素材や製法によって食感が異なり、とても奥深いお菓子であることに気付かされます。
「おいしいカステラが食べたい」という方におすすめしたいのが、千葉県松戸市でカステラ一筋40年のさかえ屋。
中でも看板商品である「はちみつカステラ」は絶品です。
カステラの原材料は、卵、砂糖、小麦粉、水あめ、蜂蜜と至ってシンプル。
「だからこそ、素材による味の差が出やすい」と、代表取締役の齋藤好正さんは話します。
小麦粉は愛知県・岐阜県産の「紗蔵姫(さくらひめ)」をはじめとする国産小麦を使用。
ふわふわ食感の中に適度なもっちり感としっとり感を生み出しているのがこの小麦粉です。
蜂蜜は無添加・無着色のオリジナルブレンド。
そして最も重要な卵は、卵独特のくさみが少ない「食菜卵」で、全て手割りしたものを使用しています。
なぜならばおいしいカステラの条件は、卵の黄身と白身の割合が一定であることだから。
機械で割ると、卵が流れていく過程でそのバランスが微妙に崩れてしまうのです。
これが食べた人を笑顔にするはちみつカステラのこだわり。
さかえ屋の職人さんたちは「日本一おいしいカステラ」を目指して、今も研究を続けています。

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千葉県から全国へ さかえ屋の歴史

カステラといえば長崎のイメージですが、さかえ屋はなぜ千葉県で愛されてきたのでしょうか。
その歴史は1983(昭和58)年にさかのぼります。
創業者は現在の代表の父である齋藤栄さん。
岩手県一関市から集団就職で東京にやって来た栄さんは、とある菓子製造会社に就職。真摯にお菓子作りと向き合い工場長にまでなりましたが、経営難により閉鎖してしまいます。
しかし、その会社から2台の窯を譲り受け、市川市内の自宅の庭に小さな工場を設立しました。
最も自信のあったカステラ一本で勝負していくことを決意し、「とにかくおいしいものを」という信念で作り続けるうち、徐々に地元の人に支持されていきます。
2代目の好正さんは、父のカステラのおいしさを全国へアピールしようと、いち早くホームページを制作。
某テレビ番組でも取り上げられたことで評判は他県にも広まり、生産力を強化するため松戸市二十世紀が丘に工場兼直売所をオープンさせました。
こうして現在では、松戸市内に3店舗の直売店と「カステラ屋さんのカフェcafe de Souvenir」を構え、遠方からも多くのお客さまが訪れています。
職人技が光る抹茶やチョコも人気

さかえ屋では、はちみつカステラの他にもさまざまな味の商品を展開。
新商品は、お客さまの声を拾い、要望に応える形で開発しています。
カステラは使う材料によって生地が思うように膨らまなかったり、空気の層ができてしまったりする場合があり調整が難しいそうですが、そこは職人の腕の見せどころ。
人気の抹茶カステラは、石臼でひいた京都府産高級抹茶を使用。苦みと甘みのバランスが絶妙で、老若男女に愛される味を実現しています。

単なる「チョコ風味」ではない濃厚さのチョコカステラは、純チョコレートを一度溶かしてから生地に練り込むという一手間が決め手です。
また、サイズも1斤と半斤があり、あらかじめカットされているのもうれしいポイント。
1斤は10切れ、半斤は5切れ入っており、包丁でカットすることなくすぐにいただけます。

日常のおやつとしてはもちろん、お中元やお歳暮、手土産などとしても喜ばれること間違いなしです。
「あるお客さまがクレーム対応のおわびの品としてさかえ屋のカステラを持って行ったところ、先方の怒りが収まったという実話があります。そんなふうに人に幸せを届け、いろいろなきっかけを作れるようなカステラを作り続けていきたい」と齋藤代表。
「どんなに原料が高くなっても、伝統の製法と原料へのこだわりは絶対に変えない」と語ります。
そんなさかえ屋のカステラを一度食べてみれば、カステラのイメージが変わるかもしれません。
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