物であふれた住まいは防災面から見ても心配だらけ。

不要な物を整理して、家も心もスッキリさせるこつを聞きました。

教えてくれたのは…

実家片づけアドバイザー 渡部亜矢さん  

渡部亜矢(わたなべあや)さん
(一社)実家片づけ整理協会 代表理事
実家片づけアドバイザー®

 

※この記事は2023年2月24日に船橋市で開催された「暮らしが整う簡単片づけ講座」の内容を基に作成しました。

公開 2023/05/02(最終更新 2024/02/29)

編集部 R

編集部 R

「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。

記事一覧へ

【鉄則1】安全・安心・健康を目標に

おしゃれな部屋を目指すのもいいですが、一番大切なのは命です。

日本は地震大国。

あなたの部屋は安全ですか?

高い所に重い物を置いていませんか?

防災視点で住まいを見直してみましょう。

床にあちこち物が置かれている部屋も要注意。

今は大丈夫と思っている人も、高齢になると転倒リスクが高まります。

過信しないで日頃から安心して暮らせる部屋に整えましょう。

片付けの3つの鉄則 眠っているものや場所を取っているもの

【鉄則2】判断に迷う時は「3の法則」

不用品を処分しようとして、要る物・要らない物で分けていくと、迷いが生じるグレーゾーンが出てきます。

「高かったから…」「いつか着るかも…」などと考え、捨てることができません。

親から「物を捨てるのは悪いこと」と教わってきた人は、罪悪感から「捨てない理由」を探しがちだからです。

そんな人におすすめしたいのが3の法則。

「要」「不要」「一時保管」の3つの箱を用意し、3秒迷ったらとりあえず「一時保管」へ入れて普段生活する部屋を広くしましょう。

「一時保管ばかりになったらどうしよう?」と思う人も、実施してみると、段々捨てられるようになっていきます。

時系列整理のススメ

片付けの3つの鉄則 時系列整理

使い終わった服はクローゼットの左からかけると決めると、着ない服がだんだん右に寄っていきます

→自分がよく着る服が限られていることに気づく!

応用1.使った物を引き出しの手前に戻すと決めると、引き出しの半分(奥の方)が「3の法則」の「一時保管」になります

応用2.書類やDMを透明クリアファイルに入れ、ファイルBOXの左から入れていくと、古い物が右にたまっていくので、捨てるかどうか整理する時の判断がしやすくなります

【鉄則3】命に近い所から片づけよう

どこから手を付けていいか分からない場合、次の順番で行ってみてください。

1.避難動線(出口へ続く経路、玄関)

2.生活空間・寝室

3.趣味・思い出の物

居間なら災害時に逃げるための出入り口付近に物を置かないようにし、停電しても寝室から出口まで歩けるようにしておきましょう。

片づけは一気に完璧にではなく、何度も繰り返すぐらいの気持ちでOK。

人と片づけの話をたくさんすることも、片づけ上手になる近道です。