2022年8月、千葉県木更津市八幡台にオープンした「保護猫カフェ PURR(パー)」。
木更津市初の保護猫カフェであるこちらのお店に、猫カフェ未体験のライターが初挑戦!
猫カフェってどんな場所?システムやマナーなどはどうなっているの?など、気になるあれこれも調べてきました。
これであなたも猫カフェデビューしたくなる……かも?!
公開 2023/06/03(最終更新 2024/02/29)

花
48歳で普通自動二輪免許を取得したへっぽこアラフィフ主婦ライダー。千葉は魅力的なライディングスポットがたくさん!取材と称してソロツーを楽しんでいます。【ブログ】https://ameblo.jp/ohana-hann/
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子どものころから猫を飼っていて、現在も9歳になる猫と住んでいる私。
猫との日常が当たり前すぎて、猫カフェに行くという発想がありませんでした。
でも、うちの子がかわいいのは当然ですが、よその猫ちゃんだってかわいいじゃないですか~。
そんな猫への欲望にまみれた私のもとに飛び込んできたのが「保護猫カフェ PURR」オープンのニュース。
早速猫ちゃんまみれになるべく、お店の調査にうかがいました!
お店の入り口は猫の脱走防止で2重扉になっていて……
1つ目の扉を閉めたらオーナーの鈴木さんが内側にある2つ目の引き戸を開錠してくれました。
「いらっしゃいませ」
と猫ちゃんを抱いた鈴木さんの声と一緒に迎えてくれたのが「ゴロゴロゴロ……」という猫ちゃんがのどを鳴らす音!
えっ、入店1秒でもう癒やされちゃってるんですけど……っ

店内に入ると真っ先に手洗い・消毒、からの受付です。
うんうん。猫ちゃんたちに病気を持ってきちゃいけませんものね。
では早速PURRのシステムを教えていただきましょう。
受付をするとこのようなカードに入店時間を記入してくれます。
利用料金は15分250円(大人)と300円のドリンクバー代(必須)で、退店時に精算します。
受付をしたら、あとは心ゆくまで猫ちゃんとじゃれるだけ!
猫ちゃんの性格は千差万別。
うちの猫は抱っこが嫌いなのですが、ここには初対面なのにすりすりしてくれたり、背中に飛び乗ってくれたりする子も。はぁ~世界一かわいいウザ絡み、いただきました!
いやぁ、家で毎日猫を見ている私ですが、猫カフェめっちゃ楽しいです!
猫「カフェ」という響きから「猫のいる喫茶店」をイメージしていましたが、実際は猫ちゃんとじゃれたり癒やされたりするのがメインの過ごし方のよう。
店内利用は最大約7名。入店を待っているお客さんがいれば1時間の交代制となります。

「猫カフェの中には男性個人のお客様や、お子さんの入店がNGというお店もあるのですが、うちでは多くの方に猫ちゃんと触れ合ってもらいたいのでどなたでも入店OKです」
と鈴木さん。
猫ファーストのために規約が厳しい猫カフェ業界にあって、これはうれしいサービスです。
しかし猫ファーストであるのはもちろんPURRも同じ。
お酒を飲んでの利用や、香水をつけての入店、また大声を出したり追いかけたりするなど、猫ちゃんが嫌がる行為はNGです。

あなたの推し猫と出会えるかも?PURRの猫ちゃんご紹介!
PURRの猫ちゃんたちは元保護猫。
過酷な環境で生きてきたため、人なれしていなかった子もいたそうですが、目の前でくつろぐ姿にそんな影はみじんも感じられません。
穏やかな顔つきや美しい毛並みは、この子たちがここでどんなに愛され、大切にされているかを物語っています。
猫カフェには保護猫団体から猫を借りているお店もありますが、ここの猫ちゃんたちは全て鈴木さんのもとへ正式に譲渡された子。
保護猫カフェの目標の一つは新しい飼い主さんとの縁をつなぐことですが「縁がなくても、この子たちの面倒は最後までみる」という鈴木さんの決意が込められているのです。
それでは、PURRで会える猫ちゃんたちをご紹介いたしましょう!
まずはPURRのチラシにも載っている「アイラ」と「カイラ」の姉妹猫。
食いしん坊のアイラちゃん(右)と、お姫様気質のカイラちゃん。
見分け方のポイントはお鼻の色です。
ちなみにこの子たちは、看板猫のため譲渡対象ではありません。
三毛猫さわちゃんはPURRで一番人気の女の子です。
ちょっぴりふくよかボディのさわちゃんはなでられるのが大好き。だけど少々怖がりな面もあるのだそう。
私の推し猫は、入店してからずっとやんちゃな姿を見せてくれたコアラちゃん。
2022年12月に生まれたばかりの女の子。
ずーっと走り回っていましたが、疲れて休憩したところをパシャリ。
甘えん坊で、口元にあるほくろのような模様がチャームポイントです!
ダイヤくんと、モンドくんは1歳になる白い毛並みの兄弟猫。
台の上にいるのがモンドくんで、歩いているのがダイヤくん。
鈴木さんのお話を伺っている間も一生懸命おしゃべりしてくる甘えん坊で、人が大好きな男の子たちです。
他にも
さび猫柄が特徴的なミソちゃんや
神秘的な黒猫のクロくんなど
PURRでは現在18匹の保護猫に会うことができます。
どの子も皆個性的。お客さんにはそれぞれ推し猫がいるそうですよ。
猫たちのために自分ができることを。オーナー鈴木さんの思い
PURRがオープンしてから今まで1年足らず。
お客さんは老若男女さまざまで、猫が飼えない環境や、高齢で猫をお迎えできない方が多いそう。
「ご近所の方も常連になって来てくださっています。お客様同士で話が弾み、猫友になる方も多いです。『アニマルセラピー』という取り組みもあるように、動物と触れ合うことで心身が癒やされる効果もあるとされています。
PURRが猫ちゃんを通したコミュニティの場所になってくれたらうれしいですね」と鈴木さん。

これまでPURRから12匹の猫たちが新しい飼い主さんの元へ巣立ちました。
譲渡の際には・猫を迎えられる環境か・家族構成はどうなっているか、などのリスニングを行い、1週間のトライアル期間後、問題がなければ引き渡しとなります。
愛情をもって育ててきた猫たちを見送る時が鈴木さんにとって一番寂しく、また心の底から「この仕事をしていて良かった!」と感じられる喜びの時でもあると話してくれました。
ちなみに譲渡後3カ月は、定期的に写真を送るなどの報告をしてもらうのですが、その後も「うちの子こんなにかわいいんですよ!」と飼い主さんから写真を送られてくるのだとか。
「猫ちゃんたちの幸せそうな姿を見ると、寂しさなんか吹っ飛んじゃいますね」と鈴木さんは笑います。

またPURRでは、猫も預かりOKの貴重なペットホテルや、自宅まで猫の世話に出向くペットシッターの営業もしています。
これは猫飼いには助かります! 猫をお迎えするハードルも下がるのでは。

動物病院に勤務していた鈴木さんは、ずっと動物たちを取り巻く環境に問題を感じていたと言います。
「劣悪な環境で生体販売を行ったり、流通させたりしている事例があります。その実情が知られていない、知る場所がないな、と思っていました。
またPURRを始めてから、保護猫や地域猫がどんなものかを知らない人が思っていた以上に多いなあ、ということにも気が付きました。
猫ちゃんにとって何が幸せなのか一概には言えませんが、まずは自分ができる保護猫活動や情報発信から始めようと思っています」

「保護猫カフェ PURR」。
愛らしい猫ちゃんたちの姿に癒やしをもらえるこの場所は、全ての猫ちゃんに対する鈴木さんの思いが込められた場所でもあったのでした。
保護猫カフェ「PURR」
住所/千葉県木更津市八幡台3-1-30
営業時間/8時~20時(最終受付19時)
休館日/木曜日
料金(15分単位)/大人250円 小学生以下150円
※利用にはドリンクバー300円を注文(1カ月有効のドリンクチケット500円もあり)
※平日8時~16時のフリータイムあり 大人2,500円 小学生以下1,500円
駐車場/無料 5台分
問い合わせ/090-7468-2523
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