片付かない部屋 、がんばっているもののうまくいかない日々の節約 。どうにかしたい!そう思っている人も多いのでは?そこで 、「 片付け 」×「 節約 」のプロ・海老原葉月さんに収納のテクニックと節約につながるコツを教えてもらいました。第3回は浪費癖がある人、断捨離が苦手な人、そんな人たちに向けた片付けのコツです!

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

海老原葉月さん
暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。3COINS、カインズマニアとしても有名。
https://linktr.ee/hazuki.e39

 

公開 2023/09/27(最終更新 2023/12/26)

海老原葉月

海老原葉月

暮らし整えラボ代表。2児のママ。整理収納アドバイザー1級、親・子の片づけインストラクター1級の資格を持ち「暮らしを楽しむ」をコンセプトに、テレビ、雑誌、SNSなどさまざまなメディアで活躍中。 3COINS、カインズマニアとしても有名。 https://linktr.ee/hazuki.e39

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つい買ってしまう浪費癖には、購入するまでの流れを作りパターン化を

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

まず、物を増やすという行為は家のキャパをどんどん狭めていく、というのを忘れないでください。消費する物だから、とたくさん買う方がいらっしゃいますが、消費するまでの間どこかにストックしておかなければならないので、結局その場所を確保するための余計なスペースと手間がかかります。物をつい購入してしまう、そんな方は、購入する際の流れを作り、それをパターン化することが大切です。

私の場合は、物を買う時に物凄く考えます。少しでも迷ったら買いません。「どうしようかな?」と思うという事は優先順位としてそう高くはないので、結局買っても使わないことが多いんですよね。なので買う時に「それはなんで買うの?」と問い掛けるようにしています。その物の価値を思い出させる感じですね。

あとは、買う前にどこに収納するのかをイメージするのも大切。欲しい物が明確に決まっている場合は、買い物に行く前に収納する場所を用意してから購入するようにしています。このように、買う時の一連の流れを意識してみるといいと思います。

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

「収納を増やせばいい」と考える方もいるかもしれませんが、収納ボックスや収納家具も1つの物。増やせば増やした分、スペースは狭くなります。また収納スペースが増えることで、日本人特有の埋めたくなる心理が働き、さらに物が増えるという悪循環に…。

ですので、家が散らかって困っているという方は、収納を増やすのは避けましょう。今必要なもののキャパがある程度固定されてから、物を買う、家具を買う、そういう流れを作れるといいですね。

捨てられない人は、「捨てる」から「使ってもらう」にマインドをリセットし手放すハードルを下げる

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

次に、物を捨てられない方の場合ですが、そもそも物というのは置いておくために作られているわけではない、という事を思い出してほしいです。使うために購入しているはずなので、それを取っておきたいのであれば思いっ切り使ってください。そして買う時同様に「本当に使うの?」と問い掛けましょう。

写真などの思い出深いものはなかなか捨てられませんが、残しておく形を変えるのも1つの手です。例えば、わが家は子どもの写真をSDカードに保存するようにしています。保管・管理がとても楽ですし、小さいので場所もとらないのでおすすめですよ。

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

「片付ける=捨てる」と考える方も多いかと思いますが、まだ使えたり、高価だったり、捨てるにはもったいないと思う物はリサイクルショップなどを活用するのもいいと思います。「必要としている人の元でまた使ってもらえる」そう思えると、手放すハードルもグッと下がります。

私も浪費家で片付けられない人でした。給料は入った分だけ使うのが得意だったので、貯金はほぼ無し(笑)。欲しいと思ったらどんどん買って、それに合わせて収納もどんどん増えていき、部屋はいつも物で溢れてギューギュー状態。整理収納アドバイザーの資格を取得してからは、洋服400着、衣装ケースやカラーボックスなどの収納家具200キロ、物も6割ほど処分し、年間数万円しか貯められなかった私が100万円を貯められるまでに。

ただ、すぐにできたわけではありません。マインドをリセットし、片付けのベースが出来上がるまでに4年くらいはかかりました。ですので、一気に全てをやろうとせず、5分でも10分でも、毎日少しずつでもいいので継続するということがとても大切です。

時間で区切って片付けることで奇麗な状態を習慣化に

「つい買ってしまう」「捨てられない」そんな悩みを解消する片付けのコツ

最後に、親、子ども、パートナー、友人など、他の誰かと暮らしている場合は、自分の思う通りにはいかないことも多いと思いますが、基本的に人の所有物は勝手に片付けないように私はしています。人それぞれの価値観や片付けのレベルがあるので、自分で考えてもらう。もし誰かの収納を作る場合は必ず一緒に考えます。それは、人によって体格も、よく使うものも違うので、それぞれにとっての片付けやすい場所があるからです。

あとはルールを決めるのもいいと思います。わが家の場合は、共用スペースを自分の物で占領しない、夕飯の前にお片付けタイムを作り一旦奇麗にリセットする、といったルールを子どもたちと一緒に決めました。この時間で区切って片付けることのメリットとしては、習慣がつきやすいこと。毎日1回、奇麗な状態をリマインドさせる、物を元の位置に戻すということを意識的に思い出させることはすごく重要です。

「片づけて!」と言ってやってもらうのではなく、収納や導線を工夫しながら、自然と片付けられる、そんな部屋づくりができるといいですね。