林業を通じた千葉県長柄町の地域活性化や、荒廃林の有効活用による環境への配慮を目的としたSDGsプロジェクト「女子がゼロから家づくり@千葉県長柄町」が2019年に始まり、4年の歳月を経て、ついに完結。10月8日には、DIY初心者のママ4人がセルフビルドしたログハウスの内覧会&竣工式が行われ、多くの人がお祝いに駆け付けました。
公開 2023/10/23(最終更新 2023/10/23)

DIY初心者4人による0からの家づくり
同プロジェクトは「NPO法人ふるさとネッツ」と生活総合情報メディア「くふうLive」(旧ヨムーノ)の連携によるもの。2019年10月の台風21号による長柄町の倒木被害を受け、「荒廃した杉林の一部を使って家を建てることで町の活性化や持続可能な町づくりにつなげたい」という同法人の想いのもと発足。家を建てるのは、くふうLiveで活躍する千葉県出身の4人のママ。「DIY女子部」を結成し、DIY初心者4人による挑戦がスタートしました。

「当初は1年で完成する予定だったんですけど、4年もかかりました。完成してとても嬉しいです」と笑顔で話すのは「チイコミ!」でも連載を持つ海老原葉月さん。「本当に1から作ったので、もはやDIYではなくて大工ですね(笑)。でも、こういう経験ってなかなかできないので、とても貴重な時間でした」。
荒廃した杉林を伐採するところから始まり、土地の形成、木材の加工、骨組みの組み上げなど、1棟ができあがるまでの工程をすべて行ったという。そんな1ではなく0から作った家はどんな家なのでしょうか?
おしゃれなログハウスは長柄町への「お試し移住」に活用
想像していたログハウスとは全然違いました。
白壁に黄色(タイガーキャットというカラーだそうです)の扉、柱と梁は黒茶で統一され、とってもおしゃれ。
中に入ってみると、リビングは天井が高く、窓も大きくとられているので明るく開放的。はしごをのぼった先には広々としたロフトもありました。
その他には、大きなクローゼットのついた居室が1つ、タイルの貼られた水色の壁がとっても可愛い洗面スペースにトイレ。洗面台やライト、ドアノブなど細部にもこだわりがつまっており、センスの良い空間でした。
ここからインテリアを入れていき、収納も整えていくそうで「本領発揮です!」と葉月さん。完成後は、長柄町への「お試し移住」のための住まいとして活用していく予定とのこと。
今後、4人が作ったログハウスが長柄町の魅力を知るハブとなり、町の活性化へとつながっていくことに期待です。