一戸建て住宅への空き巣の侵入経路は半分以上が窓から、と いわれています(※1)。窓のリフォームで防犯効果を高めたい場合に知っておきたいことを、専門家に聞きました。
教えてくれたのは…

| Riforma 千葉店 店長 鈴木 宣吉(のぶよし)さん |
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| 給水装置工事主任技術者、ガス機器設置スペシャリスト、石綿含有建材調査者/石綿作業主任者など各種資格を保有するリフォームのプロ |
公開 2026/07/01(最終更新 2026/06/29)
空き巣は侵入しやすい窓を狙う
住宅の防犯対策には、玄関を電子錠やスマートロックにする、センサーライトや防犯カメラの設置、玉砂利を敷くなどさまざまな方法がありますが、最も狙われやすい窓の対策を抜きには語れません。空き巣はクレセント錠近くの窓ガラスを壊し、手を入れて鍵を開け侵入します。

最も危険なのは1階の掃き出し窓ですが、フェンスの陰など人目につきにくい場所の窓も要注意。物置などを足場にして侵入されることもあるので2階でも安心とは限りません。窓まわりの強化にはシャッターや面格子の設置、防犯ガラスへの交換、防犯フィルムの貼り付けなどもありますが、私が今おすすめしたいのが「内窓」の設置です。


侵入をためらわせる内窓という選択
内窓を付けて二重窓になれば、ガラスを2度壊し、その都度鍵を開けなければなりません。空き巣は侵入に時間がかかることを嫌うため、「この窓は面倒だ」と思わせることが被害防止につながります。

費用の目安は、掃き出し窓1カ所で約12万〜15万円ほどですが、現在政府が実施している補助金制度「先進的窓リノベ2026事業」の条件を満たせば、掃き出し窓では5万円程度の補助を受けられる場合があります。
面格子1カ所分程度に相当する補助額なので、補助額分で面格子も付ければコスパ良く窓を強化できます。

工事も簡単で、1窓あたり1時間もかからない点も魅力。予算が限られる場合は、1階の掃き出し窓などリスクの高い場所を最優先に考えましょう。
内窓には防音効果、断熱効果による快適性向上や光熱費削減など、防犯以外のメリットもあります。ただ断熱効果を重視するなら、1か所だけではなく部屋の窓全てまとめて設置した方が効果を実感しやすいでしょう。
予算が許せば検討してみると良いかもしれません。

内窓のデメリットは開閉の手間が増えることぐらいでしょうか。せっかく内窓を導入しても、面倒になって鍵をかけなければ本末転倒です。空き巣の原因の約4割は鍵の閉め忘れ(※2)なので、戸締まりを徹底することが大切です。補助金を活用できる今年はリフォームで住まいの防犯性を高めるチャンス。防犯と快適性を同時に高める方法として、内窓の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
※1 警察庁住まいる防犯110番
※2 警察庁「令和6年の刑法犯に関する統計資料」