「好きな物をおいしく食べる」そんな何げない毎日は、人生を豊かにしてくれます。歯の健康を守るために必要なことを専門家に取材しました。
教えてくれたのは…

| さかえ歯科クリニック 院長 山本信一さん |
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| 1990年、松戸市で開業。患者に寄り添い「痛くない」治療を目指す。 |
公開 2026/08/05(最終更新 2026/07/31)
よくかめる人ほど健康で長生き
健康寿命にも深く関係していることが最近の研究で分かってきた「かむ力」。よくかめる人は「栄養バランスが良くなる」「筋肉量が維持されやすい」「転倒予防につながる」「認知機能の低下を防ぐ可能性がある」など、多くのメリットが報告されています。
一方、かめない状態が続くと、食事内容が柔らかい物や炭水化物に偏り、タンパク質や野菜が不足し、体力や免疫力の低下につながることがあります。つまり、「歯は食べるためだけでなく、健康を守る大切な臓器」ともいえるのです。
歯を失う一番の原因は?
成人で歯を失う最大の原因は歯周病。歯周病は初期にはほとんど痛みがありません。そのため、気付いた時には歯がグラグラして抜歯になってしまうこともあります。さらに歯周病は、糖尿病、心臓病、脳梗塞、誤嚥(ごえん)性肺炎など全身の病気との関連も数多く報告されています。
歯を守るために大切なのは「治療」より「予防」です。「痛くなったら歯医者へ行く」という人も多いでしょうが、痛くなる前に通い、病気を予防することが理想です。定期検診を行っていれば、歯周病・虫歯チェック、歯石除去、クリーニング、ブラッシング指導などを行い、口の健康を長く守ることができます。車が車検を受けるように、歯にも定期的なメンテナンスが必要なのです。
歯を失ってしまったら…
もし歯を失ってしまった場合でも、治療方法はいくつかあります。入れ歯、ブリッジ、インプラントのそれぞれにメリット・デメリットがあります。中でもインプラントは、人工歯根を顎の骨に固定することで、自分の歯に近い感覚でかめることが大きな特徴です。硬い肉やせんべい、リンゴなども安心して食べられるようになり、「もう一度食べる喜びを取り戻せた」と喜ばれる人が多いです。
もちろん、すべての人にインプラントが最適とは限らないので、それぞれの口の状態や生活スタイル、本人の希望に合わせた最も適した治療方法を専門家に相談することが必要になります。
