千葉県の旧行徳野鳥観察舎跡地に、市川市行徳野鳥観察舎がリニューアルオープン。

「あいねすと」の愛称で生まれ変わり、10月11日から開館しています。

公開 2020/10/26(最終更新 2022/02/22)

シュンシュン

シュンシュン

1983年生まれ。文章を書くこと、絵を描くことが好き。人生の半分以上を千葉県船橋市で過ごす。ライターデビューも「ちいき新聞」。「何かとご縁があるこの土地をもっとよく知りたい!」という思いで活動中。Instagram/@shun_shun_2017

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新たな価値を創出する施設

行徳鳥獣保護区「野鳥の楽園」は、野鳥を中心とした生態系の保護を目的に、県から指定された湿地です。

あいねすと水辺の風景
水辺の風景。目を凝らすと鳥の姿が

この一画の旧行徳野鳥観察舎は、季節を通して緑地の眺めや多種多様な野鳥を望遠鏡で楽しめる施設として1976(昭和51)年に開設されました。

79年の建て替えを経て、昨年、建物の老朽化などの理由から解体工事が完了。

この秋、市川市行徳野鳥観察舎(愛称「あいねすと」)として開館しました。

あいねすと入口
あいねすと入り口

「あいねすと」は従来の野鳥観察舎としての機能に加え、カフェスペース、休憩スペース、多目的スペースが新しく設置されるなど、「交流・憩い・学習」の場としての機能も備わりました。

館長の野村さんは「野鳥観察が目的ではない方もくつろいでいただけます」と話します。

あいねすとカフェスペース
カフェスペース
あいねすとカフェスペース
焼き菓子もあります
あいねすと休憩スペース
生物の写真が飾られた休憩スペース

建物の外観は「行徳近郊緑地の無限の可能性」をデザインの基本としており、気軽に休憩し交流するなど「新たな価値を創出する場所」を施設のコンセプトとしました。

あいねすと建物の外観
建物の外観

あいねすと周辺

公募により決定した愛称「あいねすと」

市川市は新しい行徳野鳥観察舎の愛称を公募し、最終的に多数の票を得た「あいねすと」に決定しました。

名称の由来は市川(Ichikawa)の「I」と「愛」を掛け合わせたものと、鳥の巣を意味するnest。

これをつなげて「あいねすと」です。

その他にも「メビウス行徳」「ミレスト」「ニアレストいちかわ」「むげんラウンジ」の四つの候補がありましたが、有効投票数1574票中714票を獲得した「あいねすと」に決まりました。

「『あいねすと』という名前は親しみやすいので愛されるでしょう」と野村さんは話します。

市内外から関心を寄せられ、思いが込められた「あいねすと」。

多くの人々の新たな「交流・憩い・学習」の場となることが期待されています。

見られる野鳥の種類
ここで見られる野鳥の種類
あいねすとアオサギ
アオサギもやって来ます

あいねすと
開館時間/午前9時~午後5時
休館日/月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
住所/千葉県市川市福栄4‐22‐11
入館料/無料
問い合わせ/ 047-702-8045 市川市行徳野鳥観察舎「あいねすと」