千葉県、野田市、東武鉄道の3者共同で2007(平成19)年より実施されている「東武野田線連続立体交差事業」。
3月28日(日)、事業の目玉となる線路高架化が、いよいよ実現します。
※荒天等の場合は、3月29日(月)に延期

公開 2021/03/17(最終更新 2021/03/17)

11カ所の踏切を廃止 新駅舎も利用開始

線路が高架に切り替えられるのは、梅郷駅―清水公園駅間の約2.9キロ。
11もの踏切が廃止され、渋滞緩和や踏切事故の解消、消防・救急活動の迅速化に加え、街の一体化にも期待が高まります。
野田市駅(西側のみ)と愛宕駅の新駅舎も外観がほぼ完成し、高架化と同時に利用を開始。
1階の改札口と2階のホームをつなぐエレベーターやエスカレーターも設置され、バリアフリー化が図られます。
今後は、2023(令和5)年度末の完成を目指し、線路や警報器の撤去、駅舎や広場の整備などが進められます。
レトロな野田市駅 モダンな愛宕駅
歴史的な建物が残る街の魅力を知ってもらおうと、野田市駅新駅舎は、歴史遺産をイメージして建築。
1階は旧駅舎をほうふつさせるレンガ調で、2階は野田市に現存する近代化産業遺産がモチーフとなっています。

今後も、駅舎や駅前広場の工事が続くため、当面は新駅舎を横目に、現在使用している仮駅舎と改札口を通り、真新しいホームへ。
新旧ミックスした不思議な感覚を体感できそうです。
一方、愛宕駅の新駅舎のイメージは、かつて野田から江戸へしょうゆなどを運んでいた高瀬舟が帆を張って未来に向かって進んでいく姿です。
江戸川の水面が揺らぐ様を折り曲げパネルで表現し、その中央に高瀬舟をデザイン。
また、西口では駅前広場完成まで、駅への入り口となる歩行者専用道路を新設。
壁面を「愛宕駅西口駅前美術館」として活用し、市内の小学生が描いた作品を展示します。

高架化により見晴らしの良くなったホームや車窓からは、どんな風景が広がるのでしょうか。
新駅舎を利用して、確かめに行ってみては。(取材・執筆/流)
問い合わせ/ 04-7123-1647
野田市役所都市整備課