3月末、東武野田線愛宕駅西口にギャラリースペース「愛宕駅西口駅前美術館」が誕生します。
展示作品を、一足早くバーチャルギャラリーで公開しており、野田市ホームページから見ることができます。

野田市の小学生が描いた30作品を展示
3月末に線路が高架に切り替えられ、新駅舎の利用が開始される東武野田線愛宕駅。
切り替わった後も線路の撤去や広場拡張など工事は続きます。
西口では駅前広場が完成するまで広場予定地北側に新設される歩行者専用通路を通って駅へ向かうことになりますが、もともと工事の目隠しとして設置されたこの通路の壁面フェンスが、ギャラリースペース「愛宕駅西口駅前美術館」として活用されることになりました。
展示されるのは、同駅を利用する機会の多い野田市立宮崎小、清水台小、中央小、東部小、柳沢小の児童が描いたB4サイズの作品で、各校が選定した代表作30枚が並びます。

未来を担う子どもたちに自由な発想で描いてもらおうと、絵のテーマは設定しなかったそう。
東武野田線を走る電車や市内を循環するまめバス、地域に伝わる伝統芸能や大空を舞うコウノトリなど、野田市の魅力が満載で、駅に向かう人の目を楽しませてくれます。
フェンスは約35mあり、今回は駅舎に近い10m強の範囲が飾られています。
今後は1年に30点ずつ増やし、2年後には90点の作品で彩られる予定です。

家で楽しめるバーチャルギャラリーも
同美術館は、駅の東側と西側をつなぐ歩行者専用通路に子どもたちの絵を飾ることで、これまで線路で分断されていた駅の東西を行き来する人が増え、にぎわいが生まれればと、愛宕駅周辺地区市街地整備事務所が令和2年度の目玉事業として実施します。
野田市ホームページでは先行してバーチャルギャラリーとして作品を公開。
同事務所の内山忠則さんは「子どもたちが夏休みに取り組んだ作品。夢や希望にあふれる素晴らしい絵を少しでも早く多くの人に見てもらいたいと思い、先にバーチャルギャラリーをオープンしました。遠方に住む祖父母の方など、コロナ禍で現地を訪れることが難しい方にも楽しんでもらえれば」と話しています。 (取材・執筆/琉)
