九十九里浜の最南端に位置する一宮には、日本有数のサーフポイントが連なります。
レベルに合わせてポイントが選べ、初心者から上級者まで楽しめます。
そんな一宮の海とサーフィンの魅力を取材しました。

公開 2021/07/01(最終更新 2022/04/26)

一宮の海がサーファーに人気の理由
波がサーフィンに適しているといわれる千葉県の海岸線は、多数のサーファーが訪れる観光資源。
中でも東京五輪サーフィン会場に決定した一宮町の釣ヶ崎海岸(通称:志田下)は、全国から上級者が集まる「波乗り道場」としても有名です。

オリンピック前に機運を醸成し、サーフィンという競技を広めるため、2016年から毎年ここで開催されてきた国内最大級の大会「ICHINOMIYA CHIBA OPEN」を機に、一宮の人気がさらに高まりました。
「砂鉄が多い海岸砂のため、一度地形が決まると技が繰り出しやすい。だから上級者に人気があります」と話すのは、一宮町サーフィン業組合組合長の鵜沢清永さん。

サーフィン入門は海の安全から
釣ヶ崎海岸を拠点に活躍する岩見天獅選手(16)は、父親の影響で5歳からサーフィンを始め、13歳にして日本サーフィン連盟のプロ資格を獲得。

オリンピック強化指定選手でもあります。
「技を極めることが僕のサーフィンの魅力。プロになり、練習のモチベーションが上がりました。自然が相手なので、安全に楽しんでほしいです」と話します。

サーフィン初心者がそろえるのにお薦めの道具は、ソフトボードと呼ばれる柔らかいサーフボード。

保温や運動性に優れたジャージ素材のフルスーツ。

ボードと体をつなぐリーシュ(ひも)など。
海岸線に並ぶショップでは、初心者でもサーフィン体験ができます。
大切な海の安全知識から基本のサーフボードに立つ手順までを丁寧に教えてくれます。
「けがなくルールを守り楽しむためにも、地元の人やショップにぜひ海の情報を聞いてほしい」と海岸に一番近いサーフショップ「NAVIGATOR SURFBOARDS」のオーナーでもある鵜沢さん。

また一宮には、上級者向けだけでなく初心者向けポイントもあります。
波に乗りやすく駐車場もある、一宮海岸やサンライズポイントなどです。
サーフィンは心身ともにリフレッシュできる身近なスポーツ。
レベルに合うポイントを見つけ、楽しんでみては。(取材・執筆/みんみん)
※ウエットスーツは季節により素材や厚みが異なります。