
【千葉市】グルメな人が愛するハンバーガー店 「パントリーコヨーテ」
JR・京成千葉駅から徒歩圏内の所に、本格的なハンバーガー店があるのをご存知ですか?
こちらのお店、ハンバーガー好きの中では有名店なのです。フードライターの私も、兼ねてから興味を持っていたお店だったので、今回取材ができて大満足。
ハンバーガーが大好きなあなたも、普段はあまり食べないあなたも、「パントリーコヨーテ」をぜひとも知っていただきたいです!
公開 2021/07/26(最終更新 2021/08/06)

梶原 よんり
大学卒業後、旅行会社の広報部に就職するもライターの夢を追いかけるために退職。現在は雑誌や新聞など各種媒体で執筆中。2019ポートクイーン千葉としても活動している。 ★instagram★ https://21/www.instagram.com/yonri.kajiwara/
記事一覧へアメリカの食堂をイメージ
今年でお店をオープンした13年目になる「パントリーコヨーテ」は、アメリカの食堂をイメージしたお店です。
店名の「パントリー」は英語で「食糧貯蔵庫」という意味。「コヨーテ」とは、メキシコからアメリカへの密入国者を手引きする人たちの俗称です。
というのも、こちらのお店ではメキシカンテイストのメニューが豊富。アメリカ発祥のハンバーガーに、メキシカンテイストを取り入れていることが、まるでコヨーテのようであることからこの店名になったわけです。
ちなみに取材した時間は午後4時半。この時間帯だと比較的空いています。午後4時ちょっとすぎの空いている時間が狙い目です。
午後5時を過ぎると、夕食どきなのか、ぞろぞろとお客さんが来店。取材を終える頃には、お店の席は全て埋まっていました。テイクアウトのお客さんもちらほら。噂には聞いていましたが、やはりパントリーコヨーテは人気店ですね!
人気メニュー「国境の南のハンバーガー」を実食
「国境の南のハンバーガー」(税込1,350円)をいただきました。なんて奇抜な名前!(奇抜な名前のハンバーガーは他にもありまして。例えば、「彼女の極私的テリヤキバーガー」は、店主の福永さんの奥さんが茂原のネギ農家の娘であることが由来。ネギを丸ごと1本テリヤキバーガーに取り入れたハンバーガーです。数量限定!)
「国境の南のハンバーガー」は、自家製サルサソースとアボカドにチーズ、そしてパラペーニョを挟んだ具だくさんのハンバーガーです。
メキシコの「ティファナ」という都市をイメージして作られているのだとか。ティファナは、アメリカとメキシコの国境沿いにある都市。まさに、店名の「コヨーテ」を体現しているハンバーガーですね!
▲「国境の南のハンバーガー」(税込1,350円)と左奥には「アイスウーロン茶」(税込380円)
自家製のサルサソースはトマト感が強め。本場メキシコの作り方をしており、スパイスを使わずに塩と唐辛子と野菜のうま味で仕上げています。爽やかなトマトのうま味は夏にぴったり。そこへハラペーニョが加わると、一気にメキシカンテイストに! ハラペーニョのピリリとした辛さが、程よいアクセントになっています。
▲上から順に、バンズ→チーズ→アボカド→ハラペーニョ→サルサソース→パテ→トマト→レタス。なんともボリューミーな一品。とろとろのチーズがアボカドに絡み合います。
ハンバーガーといえば、パテに注目したいところ。
鉄板で焼いている時から、パテの肉々しい香りが店内に漂います。塩・胡椒をまぶすだけのシンプルな味付けなので、お肉のうま味をストレートに味わえます。
分厚くて噛み応えあり。パテといえば、柔らかくてジューシーなイメージがありますが、パントリーコヨーテのパテは肉の豪快な食感を堪能できます。それは、粗挽き肉を使用しているから!
もも肉と肩肉を粗挽きにしたものに、細切り肉を加えることで噛み応えのある食感を生み出しています。アメリカ産のアンガスビーフをたっぷり120g使用しているので、お肉好きも満足できますよ〜!
▲揚げたてのポテトもご堪能あれ!
最後に特筆したいのが、バンズ。
今まで食べてきたバンズの中で1番好みでした!!
小麦胚芽を練りこんでおり、外はカリッと固めで中はフワッとした食感。とても良かったのが、ただフワッとしているだけではないところ。しっかりと中身が詰まっていて噛めば噛むほど小麦粉のうま味を感じるのです。噛み応えのあるパテにも負けない存在感があるので、どこをどう頬張っても「ハンバーガーを食べている!!」という充実感があります。
とにかくクオリティーの高いパン。これは、相当こだわり抜いたパンです。もしかして、お店で作っている?!と思い、聞いてみました。
「パンはお店で焼いていますか?」
「お店では焼いてはいませんが、レシピは作りました。『スペックオーダー』を取り入れてまして。独自のレシピを元に他のパン屋さんにパンを作ってもらっています」
スペックオーダーとは、一部の工程を委託して作ってもらうこと。福永さんが試行錯誤して作り出したレシピ通りに作られています。
ぜひ、味わい深いパンと具材のハーモニーを楽しんでくださいね!
▲高さのあるハンバーガーは、串を刺したままハンバーガー専用の袋に入れましょう。そうすると、崩れずに綺麗に入れられます。
王道メニュー「ベーコンチーズバーガー」をテイクアウト
取材でボリューム満点のハンバーガーを丸々1個食べたにもかかわらず、あまりもの美味しさにテイクアウトまでしてしまいました!
テイクアウトできるハンバーガーは6種類。
私は「ベーコンチーズバーガー」(税込1,235円)を選びました!
▲テイクアウトの紙袋には可愛らしいネコちゃんのイラストが(そこはコヨーテじゃないのね!と心の中でツッコミました笑)
ハンバーガーとポテトはこのように包まれています。
包みを開ける時間は、テイクアウトの楽しみの一つ。お店で食べるのとはまた違ったワクワク感があります。
ベーコンとチーズという王道な組み合わせに、肉々しいパテと上質なバンズを合わせた最高のハンバーガー……。あぁ、もう、本当に美味しかったです。お店でいただいた「国境の南のハンバーガー」も絶品だったので、その他のハンバーガーも気になりますね〜。
店主の福永さんがハンバーガーを選んだ理由
こんなに美味しいハンバーガーを作るということは、福永さんは相当ハンバーガーが好きなんだな、そう思いましたが、意外にも福永さんは「根っからのハンバーガー大好き人間というわけではなかったんですよね」と言います。
「では、なぜハンバーガー店を開こうと思ったんですか?」と尋ねると、会社員時代の話をしてくれました。
パントリーコヨーテを開く前、福永さんは会社員でした。
社内でハンバーガーレストランを立ち上げる仕事を担当したことがきっかけでハンバーガーを追求することに。そこでハンバーガーの奥深さに触れ、「これを生業にしても良いかも」と思ったそうです。
さらに福永さんは話を続けます。
「ハンバーガーには、『パンにお肉を挟む』というお約束ごとがあるだけで、調理次第では色んな食べ方があるんです。そこにも魅力を感じましたね」
なるほど、そう言われると、ハンバーガーは自由でクリエイティブな料理かもしれません。
また、福永さんが関西で育ったことも影響していました。
「関西には安くてうまい食堂が多いんですよ〜。そんなふうに、日常的に食べられるような、また食べたくなるようなものをお店で出したかったんですよね」
それが、福永さんにとってはハンバーガーだったと言います。
「言い方はおかしいかもしれないですけど、ほどほどにうまいものを追求しているといいますか。例えば、極上に美味しいお肉を使えばべらぼうに美味しくなるに決まってますよね?でも、毎日食べたくなるような、ほっと安心して食べられるようなものが良かったので……。新鮮な野菜と捏ねたての肉、そこに尽きるのかなって」
福永さんの「ほどほどにうまいものを追求している」という言葉には、毎日食べたくなるようなハンバーガーを追求している姿勢が垣間見えます。
とはいえ、全然「ほどほど」なんてものではないんですけどね。お世辞抜きで、すごく美味しいです。私は目を閉じながら「う〜ん!さいっこう!!」と心の中で言いながらパントリーコヨーテのハンバーガーを頬張っていましたから。
営業時間/【平日】11:30〜20:00(L.O.19:00)
【土日・祝】11:30〜18:00(L.O.17:00)
※ 記載の閉店時間はコロナ禍における特別閉店時間です。通常時は【月〜土】11:30〜22:00(L.O.21:00)、【日・祝】11:30〜18:00(L.O.17:00)。来店前にお店に問い合わせを
定休日/水曜・第3火曜
電話番号/ 043-225-8677
住所/千葉県千葉市中央区中央3-11-11 ニュー豊田ビル1F
アクセス/千葉都市モノレール「葭川公園駅」から徒歩6分
京成線千原線「千葉中央駅」東口から徒歩8分