柏の葉キャンパス駅近くにある「こんぶくろ池自然博物公園」は市街地の真ん中に残る、東京ドーム約4個分の広さの森と湧き水からなる自然公園です。

公開 2021/09/11(最終更新 2022/04/26)

柏の葉キャンパスにある自然公園
園内にはこんぶくろ池、弁天池、ふじ池、トンボ池の四つの池があり、遊歩道が整備されていて、全部回ると1時間半程度のウオーキングコースになります。

アズマネザサの茂みから、野ウサギ、キジやタヌキがひょっこりと出てくることもあります。
足元にはさまざまな色や形のキノコが生え、希少な植物や昆虫を含め、多様性豊かな自然が楽しめます。
秋には色鮮やかに咲くピンクのワタラセツリフネソウが見頃。
園内には駐車場、お弁当を食べるスペースも。

地元市民の手で守られてきた公園
こんぶくろ池を中心とした場所は、江戸時代には幕府が所有する御林や、村々の所有する地頭林として管理されました。
クヌギやコナラはまきや炭に、下草も刈って肥料などに利用。
人の手で環境が形成された里山です。
しかし昭和の中ごろから、手入れがされなくなり、ごみなどが不法投棄される荒れた状態になっていました。
1980年代に市民の力でこんぶくろ池保存会が設立され、2010年に「NPO法人こんぶくろ池自然の森」(現会長・岡本曻)が発足。
それまで地元市民の手で整備されて守られてきた公園は同団体に引き継がれ、池やその周辺の自然環境の維持、保全を通して、よりよい街づくりに寄与しています。
同団体によるさまざまなイベントも開催。
10月には「きのこ観察会」が予定されています。
「まだ知名度が低いので、観察会などを通して自然と触れ合い、さらに次世代へつなげる保全活動に参加してくれる人が増えてほしいです」と理事の藤原俊和さんは話します。(取材・執筆/新川)
住所/千葉県柏市中十余二399-1
電話/ 04-7132-8800
※平日は柏市都市部公園緑地課に転送
メール/info@konbukuroike.com
HP/http://www.konbukuroike.com