10月1日、春日部市下大増新田地内に県営公園「春日部夢の森公園」が部分開園しました。
県民参加の推進によって森づくりや公園管理を行っていくという同園で、早くもさまざまな取り組みが始まっています。

公開 2021/11/04(最終更新 2021/11/03)

身近なみどり再生のシンボルとなる公園
この公園の一番の特徴は県民、企業、団体、学校などが県と協働で整備・管理を行うこと。
当面は森づくりのための苗木を育てて植樹することが活動の中心ですが、将来的には下草刈りなどの日常管理や間伐などの維持管理まで、さまざまな形で関わっていきます。
すでに2016(平成28)年から、団体や小学生がドングリを育て植樹する「森づくり活動」を進めています。
市内小学校の児童たちは公園や学校内で拾ったドングリを1粒ずつ植え付け、2年間かけて大切に育てた苗木を園内に植樹。

現在870本が植樹され、2メートル近くにまで育っているものもあります。
「自然を大切にしていきたい」「開園したら遊びに行きたい」と児童たち。
植樹は今後約20年かけて行う予定です。

鳥や昆虫、動物など身近な自然観察も
「森づくり活動」参加校を対象に環境学習も行われました。
双眼鏡を手に池や上空を舞う野鳥の観察、公園に生息する哺乳類の痕跡(ふんや足跡)を探したのですが、こうした観察は家族で公園を訪れた際にも楽しめそうです。
昨年11月の調査では、動物はタヌキをはじめ5種類、鳥はツグミ、キジ、コガモなど41種類が確認されています。

身近な自然を体感しながら、芝生広場ではボール遊びや鬼ごっこ、ジョギング、散策も楽しめます。
園内の管理棟にはサークル室が3室あり、地域のサークル活動や会議に利用可能(有料/予約制)。

22年(令和4)年度には全敷地が開園予定。
地域に愛される公園に育っていってほしいです。(取材・執筆/まるこ)
●問い合わせ
埼玉県公園スタジアム課/048-830-5408
埼玉県大宮公園事務所/048-641-6391
●サークル室の予約連絡先
春日部夢の森公園管理事務所/048-796-3787