「どこにでもあるような ここにしかない町」という歌詞で、春日部市民なら誰もがよく知る風景の中、楽しげにダンスを踊る動画「おかえりかすかべ音頭」が配信されています。
公開 2021/11/18(最終更新 2021/11/15)

ダンサーも動画もメイドイン春日部
動画を企画したのは、春日部出身のダンサー酒井直之さんと中村駿さん。

酒井さんは東京芸術大学大学院在籍時より、コンテンポラリーダンスカンパニー《Co.山田うん》に所属し、国内外の公演に多数参加。
コロナ禍の2020年4月、10年住んだ東京から実家の春日部に活動の拠点を移します。
東京のダンス業界で知り合った中村さんも春日部に住んでいたことから、2人で動画撮影をスタートさせました。

ダンスが持つ力で人の魅力を伝えたい
動画の歌詞と映像の中には、春日部の情報があふれんばかりに詰め込まれています。
ロケーションは庄和公園をはじめ児童館、田園風景、飲食店とさまざま。

麦わら帽子などの春日部の伝統工芸や名物、地元ならではのプチ情報にも興味が湧きます。
特に印象的なのは、とにかく明るく楽しそうに踊る商店の店員さんなど、多くの春日部の人たちです。
「最初は恥ずかしい、自信がないと言っていた人も、踊っていくうちに自然と笑顔になる。ダンスが持っている力のようなものを感じました」と酒井さん。
SNSで撮影を知って参加した店、撮影現場で急きょ参加してくれた一般の人など、人やコミュニティーの魅力も、明るいメロディーに乗って伝わってくるようです。
懐かしい場所や好きな風景もチョイス
ロケ地には酒井さんと中村さんの母校・正善小学校や、広大に開けたその圧倒的な存在感で、酒井さんが昔から好きだという田んぼ(谷原新田)など、懐かしい場所、好きな風景も含まれています。
15日以上かけたロケは「大変だったが楽しい思い出」と振り返る酒井さん
どこにでもあるような町だからこそ、全国どこに住む人からも何かしらの共感が得られます。どこに住む人でも、この動画を見て自分の故郷を思い出し、懐かしむことができるように「おかえり」という言葉を選んだそうです。
歌詞とメロディーが耳に残る、元気が出る「ニュー音頭」の誕生です。(取材・執筆/まるこ)