成田市米野でNPO法人グループ彩が運営する生活介護事業所「生活工房」では、知的・発達障がいのある利用者たちが日常的に創作に取り組んでいます。

12月7日〜12日に開催される展覧会では、その独創性が会場を彩ります。

公開 2021/12/04(最終更新 2023/02/03)

ソバ

ソバ

大手新聞社の記者を続け、定年延長も終わったので、地域の話題を取材したいと、地域新聞様にお世話になっています。明るく、楽しく、為になる話題を少しでも分りやすく紹介したいとネタ探しの日々です。子どもの頃から麺類が好きなのでペンネームにしました。

記事一覧へ

絵画や粘土など表現方法はさまざま

1997(平成9)年の開設以来、アート創作を中心に活動している生活工房。

利用者は美術館や博物館を訪れては作品をスケッチし、生活工房に戻って創作活動に入ります。

時にはカエルやカマキリなどの身近な動物を観察し、作品にすることもあります。

絵画・機織り・粘土造形・フェルト・ニードルワークなど、作品はさまざまで、随時展覧会も開催している。

「個性あふれる作品ばかりで、色鮮やかで不思議な魅力に満ちています」と、三宅昌子理事長は語ります。

10月には松戸で開催 個性的で話題に

10月2日〜17日は流通経済大学新松戸キャンパスで、「であうアート展」を開催、約80点が展示されました。

ノルウェーの作家ムンクの代表作「叫び」を鑑賞し、その感動を表現したのは石毛尚吾さん(作品「ムンクの『叫び』を見て」)。

「多種多様な色だけでなく、丸や点などさまざまな模様を落とし込むことによって、ポップでデザイン的な独自の世界を表現している」との解説の通り、作品は色鉛筆とペンで細密に描かれており、私たちに訴える力が強いです。

【成田市】生活介護事業所「生活工房」われらの世界展、2021年12月7~12日開催!
「メキシコの仮面」石毛尚吾さん作

12月には成田で開催 約70点が展示

12月7日から開催の「われらの世界展」は今回18回目となり、17人の約70点を出展予定。

この1年間に完成した作品を展示します。

作品の中には、絵の具で画面から体がはみ出るほどに描かれた迫力ある「恐竜」。

【成田市】生活介護事業所「生活工房」われらの世界展、2021年12月7~12日開催!
「恐竜」金杉匠蔵さん作

また、メキシコの仮面の展覧会に触発されたという、色鉛筆などで仕上げられた絵画は、細かな色使いが印象的です。

【成田市】生活介護事業所「生活工房」われらの世界展、2021年12月7~12日開催!
「メキシコの仮面」佐藤慶吾さん作

「作品はダイナミズムと繊細さが特色です。それぞれに個性があるので、多くの人に見ていただききたい」と三宅理事長。

独創アートの世界を存分に楽しみたいです。

「われらの世界展 part 18」
日時/12月7日(火)~12日(日)、午前10時~午後4時
入場料/無料
場所/なごみの米屋総本店2階 成田生涯学習市民ギャラリー
住所/千葉県成田市上町500
問い合わせ/0476-28-1818 生活工房