2021年、「そこらへんの草」は埼玉を中心に一大ムーブメントを巻き起こしました。
春にスタートしたスタンプラリーは好評につき夏まで延長、秋には「葉っP ハロウィン2021」と題したハロウィン企画、そしてその間もテレビ、ラジオなど各種メディアに引っ張りだこ!
大忙しの一年を過ごした「みどりスーパー」の河内みどりさんに、2021年を振り返ってお話しいただきました。

▼2021年5月発行の「ちいき新聞」に掲載された記事はこちら
【春日部市】話題商品「そこらへんの草」仕掛け人・みどりスーパーの河内さん
公開 2022/01/04(最終更新 2021/12/28)
コロナ禍のみんなの心をつかみ 映画の続編決定にも貢献か!?
「そこらへんの草」の盛り上がりは予想以上でしたね。
うちは小さな店なので、これまでも「思い付いたことはすぐトライ&ダメならやめればOK」というスタンスでやってきましたが、今回のこの盛り上がりから「好きなことやっていいんだ!自分を信じていいんだ!」と自信が確信に変わりました。
映画「翔んで埼玉」続編の製作が決まったのも、この「そこらへんの草」ブームが一役買っていると信じています(笑)。
「そこらへんの草天ぷら」自体は、映画「翔んで埼玉」の公開後から販売していたのですが、今年のスタンプラリーがあんなに盛り上がったのは、やっぱりコロナ禍の影響が大きかったんだと思います。

みんなが何かを我慢して、イベントも中止ばかりでもやもやしている世の中で、面白がれるものを探していて。だからテレビ番組からも次々とオファーをいただけたのかなと。
スタンプラリーの参加店が、最初は10店だったのが最終的に30店に拡大したのは人の縁がきっかけでした。参加してくれた「名誉埼玉県人」のみなさんも、イベントもない遠出もできないところで、このスタンプラリーをきっかけにこれまで行ったことがなかった地元のお店に足を運んでくれて、新しい出会いを楽しんでくれたのがうれしかったですね。
大人が楽しむと子どもも楽しくなる 野菜に関心を持つきっかけに
夏には、春日部市内4つの小学校の特別支援学級の児童たちが「そこらへんの草」メニューを考えて、ポスターを店内に掲示してグランプリ投票を行いました。
そもそも春日部市立桜川小学校の特別支援学級とは2019年から生活単元学習の一環で、お弁当を開発したり夏野菜メニューを考えたりしてきたのですが、今年は先生の方から「ぜひ、そこらへんの草でやりましょう」と提案いただきました。さらに他の小学校にも声掛けしてくださって、南桜井小、川辺小、中野小の特別支援学級も参加することになって、盛り上がりましたね。
そして、投票でグランプリを決めました。いま、1位を決めないようにする教育方針もありますが、やっぱり「1位になってうれしい」「1位じゃなくて悔しい」「次はもっと頑張る」っていう経験は大事だと思うんです。今回はグランプリには「初代草王」を、その他の3校には、それぞれ「やさ(し)いだけにカロリーzeroで賞」などを授賞しました。
先生方がとても楽しんでくれたのが良かったなと思います。大人が楽しんでいると子どもたちも楽しくなるもの。楽しみながら野菜や地元の農業に関心を持ち、食育にもつながるといいですね。

乗っかりたくなる「そこらへんの草」 2022年も埼玉を盛り上げるぞ!
「そこらへんの草」っていうこの言葉自体が、不思議とものすごいパワーを持っているんですよね。つい乗っかりたくなるというか、やってみたくなるというか。勝手にどんどん広がっていく(笑)。
近くの公民館で陶芸を教えている陶芸家の先生も、自ら豆鉢を作って植物を植えて「はい、そこらへんの草どうぞ」って、ある日突然持ってきてくれたり。

お店の一角に「そこらへんの草ミュージアム」というコーナーを設けて「草」関連の商品を並べていますが、そこに並べると思わず手に取りたくなる「不思議な吸引力」があるみたいですよ。

そんな風に「なんか面白いことやってるなー」がきっかけでいいので、子どももお年寄りも野菜をたくさん食べて、健康でいてほしいというのが願いです。そこらへん=近隣地域の農家さんから、採れたて新鮮な野菜がすぐ手に入るのが埼玉の良いところ。たくさん食べてくれたら農家さんも、葉っP(ハッピー)になれます。いいこと尽くし!
年末には、春日部に帰省した人たちが「帰省したら絶対に『そこらへんの草』を食べようと決めていた」と多数来店してくれて、埼玉愛を感じましたね。
1月7日の春の七草も、埼玉県人なら「そこらへんの七草天丼」で決まり!?
2022年も「そこらへんの草」で埼玉をもっと盛り上げていきますよ!

みどりスーパー
住所/春日部市米島1133-38
電話/ 048-746-1100
ブログ/https://ameblo.jp/super-midori/