カヌレとは、フランス発祥の焼き菓子。コロンとかわいいフォルムに、外側はカリッ、中側はモチッ、しっとりとした食感がたまらないスイーツです。
1990年代後半に流行しましたが、近年専門店が増え、2022年には本格的な第2次ブームが盛り上がりを見せると予測されています。
手土産やプレゼントにもピッタリ! まだ食べたことのない人にもおすすめしたい、千葉県のカヌレ専門店から、カフェ、フランス洋菓子店までをご紹介します。
公開 2022/02/28(最終更新 2024/02/29)

目次
【木更津市】カヌレ専門店「ラムンスロード」新卒パティシエが作るこだわりスイーツ
2021年5月にオープンした「ラムンスロード」は、木更津市にあるカヌレ専門店。日曜日のみの営業で、多い日には1日400個以上のカヌレが売れる人気店です。ちなみに過去最高の販売数は2時間で1,000個ほどなのだそう! 期待が高まります。

ラムンスロードのカヌレは、プレーンの「木更津カヌレ」、ほうじ茶、抹茶、塩キャラメル、いちご、チョコなど、種類も豊富。期間限定カヌレも含めると10種類ほどあります。
1番人気は木更津カヌレ。こだわりは、ジュワっと染み込んだラム酒です。香りが強いラム酒と、味をなじませるための安定したラム酒をオリジナルの配合で使い分けているとのこと。

こだわりのラムは、店名にも反映されています。カヌレはフランス菓子であることから、「ラム+フランス」で「ラムンス」と名付けました。趣味のロードバイクから取った「ロード」には、「ここに来たらおいしいカヌレが食べられるよ」という店長 植草さんの想いが込められています。
また、ラムンスロードでしか味わえないカヌレシェイクも人気のひとつ! カヌレをアイスにしたような味わいで、カヌレ好きにはたまらないドリンクです。新しいカヌレの楽しみ方も気になりますね。

家でもカヌレを作るくらいカヌレ好きの植草さんは、木更津・君津でバウムクーヘンを販売している「せんねんの木」のパティシエです。平日はせんねんの木の工房でスイーツを作りながら、ラムンスロードのカヌレの仕込みをしています。
ラムンスロードの始まりは、せんねんの木の新ブランドのプレゼンテーション企画だったそう。「新卒パティシエに1つお店を任せます!」というもので、グランプリを受賞したのが、製菓専門学校を卒業したばかりの植草さんのカヌレでした。
カヌレ好き植草さんの強いこだわりと、日曜日のみの営業でチャンスをつかみ取ってほしいという、1人の若きパティシエを支える会社側の想いが感じられるお店でした。今後の展開が楽しみです。
RumnsRoad(ラムンスロード)
住所/千葉県木更津市祇園1-26-9
営業日/日曜日 ※2022年6月12日を最後に一時閉店予定
営業時間/11時~17時
電話/ 0438-38-6030
Instagram/@rumnsroad_20215
Twitter/@RumnsRoad_20215
【千葉市美浜区】カヌレと焼き菓子のお店「ハレアイナ」
JR稲毛海岸駅から徒歩11分のところにある「ハレアイナ」。ハレアイナは、ハワイの言葉で「食べる場所」という意味があります。ハワイ好きの店長 秋本さんのお気に入りの言葉から名付けられています。2021年10月にオープンし、カヌレとバスクチーズケーキが人気を集め、口コミで話題のお店です!

ハレアイナは、カヌレ、バスクチーズケーキの他にも、シフォンケーキ、クッキー、フィナンシェ、フロランタン、スコーンなどの焼き菓子が並びます。今はテイクアウトのみですが、コロナ禍の状況をみつつ、イートインスペースをオープンしていく予定です。
カヌレは、全部で7種類。プレーン、コーヒー、宇治抹茶、ミックスベリー、濃厚チョコレート、チーズの定番6種類と、1つは月替りメニューです。
こちらは、カカオ分75%のチョコレートを使用した「濃厚チョコレート」のカヌレ。

ベリーズ産のチョコレートが、生地にたっぷり練り込んであります。
材料にこだわり、牛乳、たまご、よつ葉発酵バター、北海道産小麦粉と、できるだけいい素材を使用するように心がけているとのこと。
他にも、温かい「チーズ」カヌレもおすすめ。コルビージャックチーズが、とろ~んと溶けておいしいのだそう!
カヌレや焼き菓子は、全てお店で手作り。秋本さんは「ハレアイナは、リピーターや地元の人たちとのコミュニケーションを大切にしていて、アットホームなお店です。おいしいと言ってもらえると思うので、ぜひお試しください」と話します。
新しいカヌレのアイデアは、お客さんとの会話から誕生しています。ぜひ、訪れてみてはいかがでしょう。
Haleaina(ハレアイナ)
住所/千葉県千葉市美浜区稲毛海岸4-8-2
定休日/月・火・木
営業時間/11:00~18:00
電話/ 043-310-3525
Instagram/@haleaina.bake
【印西市】結婚式場アンソレイエ併設のフランス菓子店「プチ プレジール」のカヌレ
印西市にある小さな洋菓子店「プチ プレジール」。南フランスのプロヴァンス地方をテーマとする結婚式場「アンソレイエ」に併設しています。結婚式場のパティシエが作るこだわりのスイーツが「プチ プレジール」の店内に並びます。

オープン当時からある「プチ プレジール」のカヌレは、プレーンとチョコの2種類。
サービスマネージャーの髙澤さんは「カヌレは出来立てが一番おいしいです。もし時間が経ってしまったら、オーブンであたため、バニラアイスやメープルシロップを添えて、おうちでひと手間かけてもおいしいですよ」と話します。

シンプルなのにかわいい…!
「クラシックな王道カヌレです。昔ながらのカヌレを食べたい方は、ぜひお試しください」と髙澤さん。週末になるとオープン待ちで並んでしまう日もあるといいます。カヌレは人気の焼き菓子なので、早めの時間帯がおすすめです。

「プチ プレジール」は、フランス語で「小さな喜び」という意味。スイーツは小さめで甘すぎないのがこだわり。また、断面を美しく見せるため工夫するなど、味だけでなく見ても楽しめる、喜んでもらえるように作っているそうです。
スイーツは、結婚式場「アンソレイエ」のレストランでも楽しめます。外観、内装、ガーデンまで、どこを見ても結婚式気分を味わえる素敵な場所なのでチェックしてみてください。
パティスリー プチ プレジール
住所/千葉県印西市中央南2-3-1
電話/ 0476-47-1052
営業時間/11:00~18:00
定休日/月・火・水曜 ※祝日は除く
Instagram/@patisserie_petit_plaisir
【船橋市】「フィロコフィア201」の自家製カヌレが絶品!コーヒーと相性バッチリ
京成船橋駅から徒歩6分のところにある「Philocoffea 201(フィロコフィア)」。ワールドブリュワーズカップ(WBrC 2016)チャンピオンの粕谷哲さんがオーナーの人気カフェです。おいしいコーヒーと相性バッチリなスイーツメニューがあると聞いて行ってきました!

コーヒーのクオリティコントロールを担当している小野さんは「フィロコフィアのスイーツは、コーヒーに合うようこだわって作っています。スイーツとの組み合わせからおすすめのコーヒーもご紹介できますし、お客様の好みの味を聞きながら淹れることもできます」と話します。コーヒーの選び方に迷ったら、気軽に相談してほしいとのこと。
フィロコフィア201のカヌレがこちら。

外はカリカリ、中はモチしっとりとした食感が味わえるプレーンのカヌレ。
料理研究家 藤田承紀さん指導のもと作られているレシピなのだそう。生地は12時間以上たっぷりと寝かせ、作り置きはせず毎朝、オーブンで温度を調整しながらじっくり焼き上げています。カヌレは11時半~12時ころカウンターに並びます。
フィロコフィア201のスイーツは他にも、バスクチーズケーキ、プリン、香港エッグタルト、バナナブレッドなどがあり、全て手作りしています。

フィロコフィアの会社理念は、「あらゆるところにコーヒーを届ける」こと。小野さんは「フィロコフィア201では、スイーツを目当てに来店する人もいます。コーヒーって味が違うのね、今までのコーヒーとちょっと違うよね、ということに気づいてくれたらうれしいです。そこから豆の種類、産地、抽出方法があることを知り、少しでもコーヒーに興味を向けてもらえたら」と想いを語ります。
フィロコフィア201は雑居ビルの2階にあります。入り口が分かりにくいですが、階段を上がると、スタイリッシュでクールな空間が広がります。スペシャルなコーヒーと、スイーツを味わいにおでかけしてみてはいかがでしょう。
Philocoffea 201(フィロコフィア)
住所/千葉県船橋市本町2-2-13 201
営業時間/10:00~18:00
電話/047-460-9400
HP/https://philocoffea.com/
Instagram/@philocoffea
【八千代市】貝殻亭リゾートフランス菓子店「ソレイユ」の小さいカヌレ
京成本線勝田台駅北口から徒歩5分のところにある貝殻亭リゾート&ガーデンの「ル・ジャルダン・デュ・ソレイユ(以下ソレイユ)」は、フランス菓子専門店。ケーキから焼き菓子まで本格的なスイーツが食べられると地元でも好評のパティスリーです。
ソレイユの四代目シェフパティシエの高野さんは、「フランスで修行経験の有る初代シェフが築いたフランス洋菓子店への想いを、今は私たちが継承しています。カヌレはフランスのパティスリーでは定番のお菓子です」と話します。
ソレイユのカヌレはこちら。

コロンとかわいいミニサイズのカヌレ。
「こだわりは、クラシックな配合であえて手を加えていないところです。カヌレだけではないですが、ソレイユではランクの高い素材を使用しています」と高野さんは話します。
オープン当時は、一般的なサイズのカヌレを提供していましたが、もっと安価で楽しんでもらいたいと、サイズを小さくしたのだそうです。平日でも早い時間には売り切れてしまうソレイユのカヌレ。確実に買うなら、オープン直後が狙い目です。
高野さんがシェフパティシエとして一番大事にしていることは「フルーツやチョコで飾るときれいに見えますが、僕はシンプルなものが一番好きです。飾らない、シンプルでおいしいスイーツを心掛けています」と話します。また広報の栗原さんも、高野さんのケーキは美しく、大人が自分へのご褒美に食べたくなる特別なスイーツなのだと語ります。
ソレイユの2階にはカフェレストランがあります。パスタや薬膳カレーを中心とするお食事メニューから、バゲットサンドなどの軽食、季節のパフェやアフタヌーンティーまで楽しめます。
ル・ジャルダン・デュ・ソレイユ
住所/千葉県八千代市勝田台北2-4-2
電話/047-484-1717
営業時間/10:00~19:00(カフェ11:00~l.o16:00)
定休日/火曜
駐車場/12台
HP/https://www.gpi-group.co.jp/soleil/