古本のセレクトショップというユニークな形態の書店を営む「ちるちるみちる」さん。

「本の素晴らしさや価値を広める仕事を通して人の心を豊かにして、社会を変える力添えをしたい」と夢を語ります。

「ブルーバードブックス」店主 くさなぎちるちるみちるさん
司書の経験と知識を生かして本の面白さを教えてくれる「ちるちるみちる」こと草薙みちるさん

公開 2022/04/04(最終更新 2023/03/29)

かなえ

かなえ

娘2人の母。犬(チワポメ)の散歩と晩酌が日課です。結婚後、兵庫県→埼玉県吉川市に。移住から10年、すっかり埼玉人のつもりですが娘たちが最近変な関西弁を喋るのが心配です。

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童話『青い鳥』に思いを託して

草薙さんの名札には「ちるちるみちる」という名前が。

その理由は『青い鳥』の主人公「ミチル」と草薙さんが同名だからで、店名の「ブルーバードブックス」も「ちるちるみちる」さんが営む書店という由来。

「『ここで青い鳥(幸せ)を見つけてほしい』という願いも込めている」そうです。

「自分では全く記憶がないのですが、両親や知人からは『よく本を読む子どもだった』と言われます」という話から、昔からごく自然に本が身近にある生活だったことがうかがえます。

「ブルーバードブックス」店主 くさなぎちるちるみちるさん
POPからも、本の魅力や表情が伝わってくる

本の力を通して人とのつながりを実感

コロナ禍でコミュニケーションの機会が減っている中、「人間力が豊かな人には読書好きが多い」と感じ、「せっかく『日本一の読書のまち三郷』に住んでいるのだから、本との関りを深めてほしい」と、大学図書館司書の仕事の傍ら、レンタルスペースで期間限定の古本販売を始めました。

数日間の開催にもかかわらず噂を聞いて来店した人もあり、また新たな出店の依頼もあるなど、需要を実感。

本格的に古本屋「ブルーバードブックス」を経営することを決意しました。

「ブルーバードブックス」店主 くさなぎちるちるみちるさん
「思わず手に取りたくなるような本、読んでほしい本」を並べている

「ちるちるみちる」さんに会いに来て

「『今日はこんな人が来るかな?』と、お客さまの顔を想像して毎日少しずつ違う本を並べます。お目当ての本が明確な人は一般の書店で購入されると思いますが、ここに来る人は、心の中に『読んでみたい本』があるのではないでしょうか。そんな人の背中を押して、新しい本との出合いのきっかけづくりができれば」と草薙さん。

現在は、三郷市早稲田のトヨダ建設「豊徳館」で毎月出店をしていますが、いよいよ車での移動販売もスタート。

「さまざまな場所を訪れて出店したい。話をしに来てくれるだけでも大歓迎です。私に会いに来てください」。

幸せの青い本を探しに、足を運んでみてはいかがでしょう。

「ブルーバードブックス」店主 くさなぎちるちるみちるさん
「将来はポイント制を計画中」とのことで、購入した本にはポイントカードが付いてくる

◆4月の主な日程

4月15日(金)soso park
住所/埼玉県草加市高砂2-20-35

4月24日(日)トヨダフェスティバル
会場/埼玉県三郷市文化会館