「不登校について気軽に語り合える場があったらいいね」そんな思いがつながって、習志野市で「不登校ラボ」が始動しました。

公開 2022/07/07(最終更新 2024/02/29)

不安に寄り添う場所「アッタナラ」
6月10日に初めて開催された「不登校ラボ アッタナラ」。
発起人は三島さん、Kayさん、及川さんの3人。
父親でも、母親でも、子ども自身でも、安心して集える場所を目指してこの会を立ち上げました。
三島さん自身も子どもが不登校になり、どこに相談していいか分からずつらかった思いを経験しています。
参加者は気軽でざっくばらんな雰囲気に、「親の前と学校で子どもは違うから、親子両方にアプローチできる相談場所が必要では?」「相談に一歩踏み出すきっかけは?」など次々と話題が出てきます。
多くの声を集め不登校への理解を広げる
その後、不登校は「行かない」と「行けない」の2種類あるという話題から「起立性調節障害」の話に。
起立性調節障害とは自律神経の調節機能の乱れにより、立ちくらみ、頭痛といった症状があり、朝起きられないことから不登校の要因の一つとされます。
中学生の10人に1人がこの病気といわれますが、午後になると症状が改善するため、さぼっているだけと誤解されることも。
これをきっかけに学校に行きづらくなるケースもあるといいます。
「病気が原因で『行きたいけど行けない』だったのが、心理的に『行きたくない』に変わってしまう…周囲の理解が必要ね」とKayさん。
「起立性調節障害」の女子高生が制作した映画「今日も明日も負け犬」の上映会をしたい、という話が出ると、あっという間に実現の方向に話が展開。
会場、費用の調達方法など、具体的に話が決まっていきます。

そのスピード感から、参加者たちの熱意と本気が感じられました。
発起人の一人、及川さんはワーカーズコープ千葉(労働者協同組合)で就労準備支援事業にも携わっているため、「不登校からひきこもりになる人もいる。いろいろな声が集まることで不登校のイメージも変わっていくのでは」とラボへの思いを語ります。
次回は7月8日(金)開催予定。

今後のラボの進め方も参加者と考えていくといいます。
小さな声の発信が不登校への理解につながっていきますように。(取材・執筆/すずめ♪)
不登校ラボ アッタナラ
次回開催予定
日時/7月8日(金) 午後1時~午後3時(事前予約制)
場所/らいふあっぷCollege
住所/千葉県習志野市津田沼4-8-18-1階
参加費/500円(ドリンク付き)
問い合わせ
メール/lifeup-college@jigyoudan.com
\申し込みはこちら/https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScBFshcnoBXbzSAizBIjeracDoDRTqW9exuMSBSCXyCiemZEQ/viewform