人との直接の交流が世界的に途絶えてしまった日々。
クラシック音楽の世界では、最近ようやく演奏会が再開されつつあります。
長い間の心の渇きに気づいたら、ぜひ音楽で潤いを取り戻してください。

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公開 2022/07/18(最終更新 2022/07/15)

習志野に根付き始めたオーケストラ
「ここ習志野に『おらが村のオーケストラ』をつくりたい」。
そんな思いから誕生した「習志野シンフォニエッタ千葉」。
「町の多くの人が知り、町を挙げて応援する身近なオーケストラ」を目指して、2018年の結成から4年の月日が流れました。
習志野シンフォニエッタ千葉のメンバーは、習志野市や千葉県に縁のある人たち。
皆それぞれに所属するオーケストラがあり、ソロの奏者として活動することもあるプロの集まりです。
このオーケストラの結成から構想を練り、中心となって働きかけている芸術監督の横川晴児さんは、「おらが村のオーケストラ」の成長を見守っています。

「習志野は優れた音楽家を多く輩出していることで全国的に知られた町です。そんな音楽家たちを育ててくれた親や地域の環境に、音楽で恩返しをしたい。それには全国に散り散りになっている彼らに呼びかけて、私たちの演奏を地元のホールで聴いてもらう。これが一番の恩返しだと思っています」
音楽の感動体験を人の手で引き継ぐ
本来は曲名に対して使われる「シンフォニエッタ」。
横川さんは「コンパクトなもの」という意味で、親しみを込めてオーケストラに名付けました。
習志野シンフォニエッタ千葉は小規模なオーケストラで、大編成のオーケストラより機動力を持ち、場所にとらわれずに演奏活動を続けられます。
また小さな名曲から交響曲まで、幅広い選曲も可能だといいます。

「普段着をまとうように、もっと気軽にクラシック音楽に接してもらいたい。習志野シンフォニエッタ千葉が演奏会を開くことで、そのホールが地域全体の憩いの場になるのが理想ですね。それが話題を呼び、新たなお客さまが習志野に足を運んでくれたらうれしい」と横川さんは語ります。
習志野シンフォニエッタ千葉を地域の宝物として、音楽の感動体験を多くの人が持ってくれるように。
「音楽のまち習志野」の未来をつないでいくことを願っています。
(取材・執筆/なご)
習志野シンフォニエッタ千葉
HP/https://narashino-sinfonietta.jp/