最近、いつ月を見たでしょうか?

自分の生活時間で見やすい月がどんな形の月かを知ると、月との出合いのチャンスが増えて、もっと親しく月と「ツキ」合えます!

協力:白井市文化センター・プラネタリウム
満月

月を楽しむこつ

(1)新聞やネット情報で、月の形や見える時間・位置情報を調べて月を探しましょう。スマホの「星座表」などの無料アプリも便利。

(2)月は出ている時間でも見られない時間があります。下の「月の見え方の変化」のイメージ図を利用して、まずは月のひと巡りを、一度体験してみましょう。

(3)同じ月を、離れている家族や友人と一緒に見ると、楽しみを分かち合えてより楽しいです!

 

公開 2022/09/02(最終更新 2022/09/07)

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東京生まれ。月の出ている日は必ず見つけて写真に撮りブログにアップする月大好き人間です。果物を食べながら、「この果物はどうやって生まれてきたのかな?」とすぐ考えるタイプ。ちなみにプロフィール写真は、以前記事作成のために撮影した栗の赤ちゃんです。

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青空の中にも、未明の空にも月が!

建物に囲まれ、夜も光にあふれた中で暮らす今、月の存在に気付くことは少なくなりました。

しかし、月は満ち欠けを繰り返す不思議な姿で人を楽しませてくれる魅力いっぱいの天体です。

月の巡りを感じて日々を送れば、生活にリズムがつき、見送りやお迎えをしてもらえば、月はきっとあなたの友達のような存在になるでしょう。

月の「見送り」「お迎え」で、生活を楽しく

月の見え方の変化 イメージ図

※白い帯:月の出ている時間 黄色部分:月が見られる時間

制作:白井市文化センター・プラネタリウム
制作:白井市文化センター・プラネタリウム

「お迎えお月様」を見つけ帰宅する

上の図の左、新月の時から月の満ち欠けする順に見ていきましょう 。

三日月は昼前から空には昇っていますが、太陽光が明るすぎて昼は見えづらいです。

美しいその姿を見られるのは日暮れから、地平に月が沈むまでの短時間となります。

三日月
日没後短時間しか見えない三日月

それに比べ上弦の月前後からの月は、「お帰り」と小学校帰りの子どもを迎え、さらには仕事帰りの大人までをもお迎えしてくれる、つき合いのいい月です。

空を西へと移動しながら長時間にわたってお迎え役として、皆を楽しませてくれます。

上弦前後の月
明るい青空の午後から夜まで、皆を空で迎えてくれる上弦前後の月
※見る時間によって、月の向きが変化するのも楽しみましょう。

満月は目立つため気付く人が多いですが、やがて月の昇る時間は徐々に遅くなり、満月過ぎには、夜遅くまで頑張る人だけが見られる、特別な「お迎えお月様」となります。

満月
太陽と入れ替りに東から昇る満月(左)と夜遅い人のお迎えをし、早朝まで残る月

「見送りお月様」に送られていい朝を

満月過ぎの月は、最初のイメージ図にあるように、月の出る時間が遅くなります。

そのため、「お迎えお月様」から徐々に見送るのが得意な「見送りお月様」の時期になっていきます!

学校や職場に向かう人を、自分は沈む用意をしながら、西の空で月が見送ってくれます。

下弦の月前後の月は、仕事や学校にでかける人に朝遅い時間になっても、空から「おはよう」と声をかけてくれるつき合いのいい月です。

下弦の月前後の月は見つけやすいので、晴れていたら西空で見つけて、一緒に職場や学校まで見送ってもらいましょう。

きっと楽しい1日のスタートが切れるでしょう。 

朝の半月
朝、青空に見える半月

下弦の月を過ぎると、月は太陽と見かけ上の位置が近くなります。

姿も細くなってくる上に、太陽の光がまぶしくて、月は見つけづらくなってきます。

極細の月
未明の短時間しか見られない極細の月

新月前の細い月が見られるのは、夜明け前の暗いうちに起きる人だけの特権!

東の空を探してみましょう。

さあ、あなたの見つけやすい月の形が分かったら、さっそく天気の良い日に月を探してみませんか。

参考:国立天文台「今日のほしぞら」をみると、自分の住む地域で、何時頃に月がどの方向にみえるかなど、確かめることができます。

協力:白井市文化センター・プラネタリウム