船橋市の人口に占める65歳以上の割合は約24%(※)に及び、認知症を患う高齢者も増加していることから「認知症カフェ」の普及が進んでいます。

公開 2026/04/17(最終更新 2026/04/13)

雪道

雪道

高知県出身、船橋市在住。元英語講師。ロック好き。読書好き。月村了衛、笹沢左保、有栖川有栖が好きです。残りの人生の目標は、ピアノとドイツ語をならうこと。好きな言葉は「ご縁」。

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介護の現場に音楽の楽しみを

認知症当事者と家族、地域住民らが集うこの交流拠点は現在市内に27カ所。

その一つ、ランチとジャズコンサートを楽しむ「注文を忘れるJAZZ喫茶」は絶大な人気を集めています。

主催者の石井千雅(かずまさ)さんは、16歳で音楽を志し、その後、金融機関や輸入車ディーラー勤務を経て福祉の道へ進んだ異色の経歴の持ち主です。

「注文を忘れるJAZZあ喫茶」を主催 石井千雅さん(船橋市在住)

30 代で飛び込んだ新天地。

音楽の腕前を買われ、音楽療法に取り組み、その有用性を実証してみせました。

一方、社会福祉主事として施設運営に携わっていた岡野純子さんは、ドラムセットを間近に見て涙を流す高齢女性の姿に、音楽と福祉を融合した支援の可能性を強く認識したと振り返ります。

地域に向いた視点 揺るぎない思い

以来、石井さんと岡野さんは二人三脚で地域福祉の充実に尽力してきました。

運営するデイサービスにはピアノや歌の音楽リハビリを取り入れ、支援センターなどが主催する講演会やイベントでは歌声喫茶を企画。

石井さん自身もドラムの腕を振るいます。

「注文を忘れるJAZZあ喫茶」を主催 石井千雅さん(船橋市在住)
「注文を忘れるJAZZあ喫茶」を主催 石井千雅さん(船橋市在住)

住民同士が交流し、年齢を重ねてなお生きがいを持ち、住み慣れた町で元気に暮らし続ける。

そんな地域の「日常」につなげたいと話す石井さん。

先月は、全国的にも珍しい視覚障害者の就労支援事業にも着手しました。

「注文を忘れるJAZZあ喫茶」を主催 石井千雅さん(船橋市在住)
「注文を忘れるJAZZあ喫茶」を主催 石井千雅さん(船橋市在住)
石井さんと親交のあるプロミュージシャンらの参加もあり、盛り上がる認知症カフェ

「主役は利用者さん、高齢者の皆さんです」。

温かいまなざしの奥には、常にこの思いがあります。

「注文を忘れるJAZZあ喫茶」を主催 石井千雅さん(船橋市在住)
石井千雅さん

※(令和7年4月1日住民基本台帳人口より)

船橋市公認 認知症カフェ「注文を忘れるJAZZ喫茶」

場所/
(1)咲が丘会場(カフェワルツ)
(2)高根台会場(高根台団地東集会所)
(3)※1.奇数月開催、定員20人 2.偶数月開催、定員50人
参加費/1,000円(ランチ代)
※要事前予約

問い合わせ
電話番号/047-498-9471 石井