もうすぐ夏本番。今年も活躍が予想されるエアコンについて、掃除のポイントや故障のサインなどを専門家に教えてもらいました。

教えてくれたのは…

どうしてますか?エアコンメンテナンス 安本 拓也さん(左)原田 拓弥さん
安本 拓也さん(左) 原田 拓弥さん
(株)ケーライフサービス 工事部サービススタッフ

公開 2026/06/03(最終更新 2026/05/29)

編集部 ゆりか

編集部 ゆりか

編集部所属の取材記者。白井市出身、船橋市在住。コンテンポラリーダンス、ヨガ、ズンバ、バレエなどとにかく踊るのが好き。取材執筆も好きだが、地図が読めないため取材前はいつも軽く迷う。食べ盛りの夫と3人の子育てに奮闘中。

記事一覧へ

不織布フィルターでできる汚れ対策

自分でできるエアコン掃除として大切なのが、フィルター掃除。フィルターはブラシでゴシゴシ洗うと目が破れてしまうため、優しく手洗いし、十分に乾かしてから取り付けするのが原則となります。濡れたまま戻すのはNGで、内部のカビの繁殖を招いてしまいます。

できればシーズン前とシーズン後の年2回を目安に掃除できるとベストです。エアコンは上から空気を吸い込み、下から吹き出す仕組みになっています。

それを利用した掃除対策として、百均で売っているエアコン専用の不織布フィルターをエアコンの吸い込み口に合わせて切り、両面テープで貼り付けるだけで、ホコリや油分が内部に入りにくくなります。

キッチンやリビングのエアコンは、調理時の油分がホコリと一緒に吸い込まれ、内部に付着します。そこに結露が加わることでカビが発生しやすくなります。

2、3カ月に1回、貼り付けたフィルターを交換するだけで、エアコン本体のフィルターの汚れは減っていきます。不織布は通気性があるので冷暖房の効きへの影響もありません。

家庭でできるエアコンが汚れにくい工夫

どうしてますか?エアコンメンテナンス 百均で売っているエアコン専用の不織布フィルター
百均で売っているエアコン専用の不織布フィルター
どうしてますか?エアコンメンテナンス 吸い込み口にフィルターを貼ることで、 エアコン内部へのホコリや油分の浸入を防ぐことができます
吸い込み口にフィルターを貼ることで、 エアコン内部へのホコリや油分の浸入を防ぐことができます

こんな症状は買い替えのサイン

日頃のお手入れをしていても、「冬に暖かい風が出ない」「夏に冷たい風が出ない」「電源が入らない」「室外機から異音がする・回らない」といった症状が出たら故障の前兆かもしれません。

特に室外機が止まっていることは気づかれにくいポイントですが、室外機が動いていないと冷たい風は出ません。起動直後はすぐに回らないこともありますが、数分待っても動かない場合は要注意。それはエアコン自体の寿命のサインかもしれません。

一般的にエアコンの寿命は10年前後といわれています。「まだ使えるから」と放置せず、ぜひ一度専門業者に点検を依頼してみてください。早めの判断が、暑い夏に慌てない備えになります。

エアコンの2027年問題

2027年4月から省エネ基準(トップランナー基準)が引き上げられ、基準を満たさない安価なエアコンは製造されなくなります。

現在は「省エネ基準あり(高価格帯)」と「省エネ基準なし(低価格帯)」の両方から選べますが、2027年以降は省エネ基準を満たした製品のみの販売となるため、低価格帯のエアコンの入手が困難になります。

どうしてますか?エアコンメンテナンス 安本 拓也さん

市販のエアコン洗浄スプレーに注意

ホームセンターで売られているエアコン洗浄スプレーですが、使い方には注意が必要です。使用することで、かえって粘着力が増して、カビが発生しやすくなったり、内部の配線にかかると火災の原因になることも。

「スプレー1本でカビが全部なくなる」というものではないので、安易な使用はお勧めしません。

どうしてますか?エアコンメンテナンス 原田 拓弥さん