独自の仕組みで全国に展開している「全国市民葬祭」。その成長を牽引する園村代表に、これまでの歩みを聞きました。
公開 2026/06/22(最終更新 2026/06/05)
母の50万円から始まった再出発
ディア・ダイヤモンド株式会社は、葬儀サービス「全国市民葬祭」の運営企業です。
自社ホールを持たずに公営斎場などを使用することで、葬儀費用を抑えているのが特徴。
シンプルな葬儀プランで遺族の負担も軽く済むと好評です。
千葉県、埼玉県を中心に全国展開し、年間4千件もの葬儀を執り行っています。
そんな同社が現在の姿になるまでには、常に前を向き、泥臭くもがき続けてきた社長の苦難の道のりがありました。
園村和也さんは、18歳で大手葬儀社を取引先に持つ生花店に入社。
葬儀に使う「花祭壇」の担当になると持ち前のセンスでめきめきと頭角を現し、築地本願寺や護国寺といった大寺院の仕事にも携わるように。
「忘れられない仕事は、ある官僚の葬儀。花好きの奥さまからの依頼は『白菊一色のシンプルな祭壇』。職人の腕が試される非常に難しいリクエストでしたが、葬儀当日に祭壇を見た奥さまが膝から崩れ落ちて泣くほど感動してくれた。花祭壇をやってきて良かったと思えた瞬間でした」
花を挿して祭壇を作っている時、頭は無の状態。
「花が勝手に手を運んでくれる」と言います。

そんな仕事漬けの毎日が約10年続きました。
大きな自信と最高の技術を手に、仲間4人と独立し生花店を始めたのは31歳の時。
しかし技術はピカイチでも経営ノウハウがないため、いきなり挫折。
仲間たちも去り、一人に…。息子の窮地を察した母が黙って差し出したのは50万円入りの封筒でした。
「これで完全に覚悟が決まった」という園村さんは12坪のテナントから再スタート。
「明日注文ゼロなら即倒産」という状況がしばらく続きましたが、徐々に注文が入るようになりました。
現状維持は衰退。前進あるのみ
窮地は脱したものの「お客さまの花祭壇への希望を直接反映するには花屋ではだめだ。元請けの葬祭業をしよう」と考えた園村さん。
葬儀のノウハウを学ぶため全国市民葬祭協会に加盟、2013年に葬祭業を始めました。
最初は生花店と掛け持ちしながら一人で葬儀にも対応。数年後ようやく社員を雇えるようになり、その後は順調に事業を拡大していきました。


23年、全国市民葬祭協会本部からの依頼で会長に就任。
目まぐるしく全国を飛び回る毎日ですが、「昔の苦労を思えば忙しさは全然つらくない。仕事があるのは幸せなこと」と事業に全力投球。
「昨日より今日、今日よりも明日、一歩でも前に進むことを創業時から大切にしてきました。社員、スタッフを幸せにするためには前進あるのみ。それこそが経営者の仕事」と強い決意をにじませます。

花祭壇をするために始めた葬儀業ですが「葬儀は人生で一度きり、やり直しができない特別なもの。全身全霊を懸けて遺族のお手伝いをしたい」。
今はその使命感を胸に、さらに前進を続けています。
企業DATA
所在地/東京都中央区晴海1-8-8(本社)
埼玉県川口市安行領根岸208-1(本店)
電話番号/03-5859-0835(本社)
048-229-4747(本店)
設立/2013年
従業員数/110人
ホームページ/https://deardiamond.co.jp/