1995年の阪神・淡路大震災をきっかけに、日本語が得意ではない外国人にも、すばやく情報を伝える方法として生まれた「やさしい日本語」。現在は行政窓口での手続きや病院、日常生活のいろいろな場所で使われています。
教えてくれたのは…

| 公益財団法人 千葉市国際交流協会 |
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| 中村香理さん(左)、柿沼靖さん |
公開 2026/09/30(最終更新 2026/09/29)
千葉市国際交流協会とは
千葉市の姉妹都市との青少年交流や、外国人市民に対する日本語教育、生活相談、各種の生活情報の提供等を通じて、外国人住民との共生社会実現に向けた取組みを行っている千葉市の外郭団体です。
ホームページ:https://ccia-chiba.or.jp/



適切な言い換えとは

※入管庁作成の資料より抜粋
やさしい日本語にも「限界」がある
とはいえ「やさしい日本語」は万能ではありません。言葉をシンプルにする分、情報量が減ってしまうのがデメリット。特に税金や行政制度の説明など複雑な内容、命・財産・人権に関わる相談では、やさしい日本語を使うと共に、正しく理解してもらうことに留意することも必要です。
気づきを生む、やさしい日本語研修
同協会では、一般市民や教職員、企業担当者などを対象に、「伝わりやすいやさしい日本語研修」を年4回実施しています。内容は言葉の技術だけでなく、多文化理解も半分を占めます。現場に合わせたワーク中心の講座です。
外国籍児童が25%を占める千葉市内の某小学校では、教職員向けに「プール授業に外国籍の子が参加するには何が必要か」をテーマにワークを実施しました。プールカードの記入項目、プールバッグやスクール水着といった「持ち物の常識」、名前の書き方まで、国によって当たり前が異なることに参加者は気づかされたといいます。
「言葉が難しい」だけでなく、「そもそも知らない」という文化的な壁への理解も欠かせません。研修を通じて、そうした視点を持つ教員が少しずつ増えていくことが、現場の課題解決につながっています。


外国人だけのものではない、やさしい日本語
やさしい日本語は、外国人だけでなく「誰にでも分かりやすい日本語」です。子どもや高齢者との会話と本質は同じ。相手が子どもなら目線を合わせる、しゃがんで話す。高齢者には大きな声、はっきりした話し方で。
言葉の選び方だけでなく、声の大きさ・スピード・抑揚・実物や写真の提示なども「やさしさ」の一部となります。相手を想像し、伝える工夫をする姿勢そのものが大切ですね。