「嚢胞」「石灰化」「腫瘤」って何? 
判定の見方と、その後どうすればよいのかを乳腺クリニックの医師に聞きました。

教えてくれたのは…

鎌ヶ谷乳腺クリニック 院長 宮本 快介先生

公開 2026/10/15(最終更新 2026/10/08)

編集部 R

編集部 R

「ちいき新聞」編集部所属の編集。人生の大部分は千葉県在住(時々関西)。おとなしく穏やかに見られがちだが、プロ野球シーズンは黄色、Bリーグ開催中は赤に身を包み、一年中何かしらと戦い続けている。

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要精密検査イコールがん、ではない

乳がん検診結果の判定欄に並ぶ言葉を見て不安になったことはありませんか? 用語の意味を正しく理解し、冷静に対応することが大切です。

まずは判定の区分を確認しましょう。主なものは「異常なし」「経過観察」「要精密検査」の3つ。検
診には、しこりの形や大きさなどから、さらに詳しく調べる必要があるかを判断する一定の基準があります。それを超えた場合に出る判定が「要精密検査」です。乳がんとは限りませんが、詳しい検査が必要ですので、早めに精密検査を受けましょう。

「要精密検査」と判定された人のうち、実際にがんと診断されるのは5・7%程度です(※)。

※厚生労働省令和5年度がん検診受診者における要精密検査の受診状況より


変化の有無を確認したい経過観察

最も分かりにくいのが「経過観察」ではないでしょうか。

「○カ月後に経過観察」と期間を指定されている場合が多いですが、「12カ月後」なら基本的に慌てる必要はありません。ただし翌年の検診は忘れずに受けましょう。「6カ月後」も、今すぐ詳しい検査が必要という緊急性はありませんが、半年という時間を置き、しこりなどの形や大きさに変化がないかを確認する意図があります。指定の時期が来たら、精密検査に対応できる医療機関に相談しましょう。

検診結果を必要以上に怖がることはありませんが、自己判断での放置は禁物。また、「異常なし」と判定されても、定期的に乳がん検診を受け続けることが大切です。

この所見、どういう意味?

嚢胞(のうほう)

乳腺から出る分泌物などが乳腺組織の中にたまり、水風船のような袋状になったもの。ほとんどは問題ないものの、形などによって精密検査が必要な場合もあります。

石灰化(せっかいか)

乳腺内にカルシウムが沈着したもの。これも多くは問題ありませんが、狭い範囲に集中していたり、形がいびつだったりする場合は詳しく調べる必要があります。

腫瘤(しゅりゅう)

しこりのこと。大きさや存在する場所によっては、自分で触っても分からない場合があります。「しこりを感じないから大丈夫」と自己判断しないことが大切です。