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【市川市】国府台天満宮で「辻切り」を開催! 室町時代から続く風習

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▲地区の四隅でにらみを利かす大蛇

民話にも登場する国府台地区の継承行事

1月17日、国府台天満宮境内で「辻切り」が行われました。

弊紙1月29日号記事「市川民話のつどい」にも登場した「辻切り」は、この地区で室町時代から行われている行事です。

危害を加える悪霊や悪疫が地区に入るのを防ぐため、地区の出入り口となる四隅の辻に、わらで編んだ3m近い大蛇を置いて退散させることから起こった名称です。

市川市内で当時の風習の姿を伝えており、市の指定無形民俗文化財となっています。

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▲大蛇を組み上げ行事の歴史を説明

当日、会場で行事に参加していた「辻切り保存会」の小宮さんに話を聞きました。

「先祖代々からの言い伝えを守り、毎年1月17日に天満宮さんで行っています。元々は宮廷行事のまね事から始まったと聞いています。昨年からのコロナ禍で大変な年になっているので、今回は特に気持ちが入ります」

保存会に地区消防団も加わり大蛇を編む

当日会場では見物人が作業場所に近づき過ぎないようロープが張られ、マスク着用など感染防止対策への協力を呼び掛けて行われました。

「辻切り」開催-尾の部分を編み上げる
▲ケヤキの木の下で尾の部分を編み上げる

午前9時前から保存会のメンバーが社殿前で大蛇の頭部、胴体を編み始めます。

目玉は、2年前の大蛇のわらを焼いた灰を紙に包み、黒目を書き入れたもの。

耳はビワの葉。

境内の一番大きいケヤキの枝にロープを渡し、2m近い尾の部分を編み込みます。

消防団の若手も作業に加わりました。

各パーツができたら社殿前で組み上げ、大蛇の首に塞座三柱大神(さえのくらみはしらおおかみ)のお札を掛けます。

この間に、小宮さんが見物人たちに辻切りの歴史を解説しました。

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▲大蛇にお神酒を飲ませ魂入れを

完成した4体の大蛇は口を開け、お神酒を飲ませた後、それぞれ国府台地区の四隅にある木にくくり付けられました。

大蛇たちは今この瞬間も、鋭くにらみを利かしています。(取材・執筆/ショー)

この記事を書いた人

ちいき新聞 レポーター

地域に密着してフリーペーパー「ちいき新聞」紙面の記事を取材・執筆しています。

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