千葉県柏市を中心に地域のスポットを巡る、グリーンのキッチンカー。
「旅するおやつ モクメウマ」は、米粉と豆乳を使用したクレープを販売しているキッチンカーです。
もしかしたら、SNSや街中で見かけたことのある方もいるのではないでしょうか?
米粉と豆乳を使ったクレープってどんな味なんだろう?メニューの内容は?その魅力についてお話を伺ってきました。
公開 2021/04/22(最終更新 2023/12/25)

よこ
柏市在住。取材・インタビュー・SEOライター&WEBデザイナー。専業主婦から一念発起して、WEBまわりの何でも屋さんになりました。新しいもの好きの2児のママ。結婚を機に柏へ。楽しみは、散歩しながら新しいお店を見つけることです。
記事一覧へ「旅するおやつ モクメウマ」とは?
モクメウマのクレープは、生地に米粉と豆乳を使ったクレープです。小麦粉不使用のクレープは他で見かけることもありますが、米粉と豆乳をブレンドして作った生地とは、なかなか珍しい。
小麦粉・牛乳アレルギーの方でも安心して食べられるのはうれしいですよね!
「旅するおやつ モクメウマ」がオープンしたのは、2019年8月。
店主の相馬さんは、もともとサラリーマンだったそうです。しかし会社員を25年経験したところで心機一転。それまで勤めていた会社を辞め、キッチンカーでクレープ移動販売を始めました。
「柏市に40年住んでいたにもかかわらず、近所の方の顔すら知らないと気付いたんです。」と相馬さんは語ります。「このまま会社勤めをして、定年を迎えてから何もすることがないのは、寂しいなと思いました。」
第二の人生は、「地域のつながりを感じながら、柏に貢献できる仕事をしたい」という相馬さんの思いから、柏市を中心にクレープの移動販売を行う「旅するおやつ モクメウマ」が開店したのです。
現在は、毎週水曜日に南柏駅東口徒歩3分の美容室VILLETA隣、毎週金曜日に南増尾の小川ファーム直売所に定期出店。
その他、江戸川大学・ヤマト住建 住まいのギャラリー柏店・特別養護老人ホーム柏きらりの風・軽食&喫茶アンチーブなど、柏市内を中心に出店しています。スケジュールはTwitterやInstagramで随時更新されていますので、チェックしてみてください!
小麦粉・牛乳不使用!もちもち米粉&豆乳クレープは絶品

モクメウマの米粉&豆乳クレープは、8種類ほどメニューがあります。メニューは定番から旬のフルーツを使用した季節のクレープまでさまざま。すべて手作業で丁寧に作られています。
春夏秋冬、季節の食材を生かした新作メニューを楽しめる、なんて贅沢でしょう! お店の常連客になりそうです。
▼定番メニューのラインナップはこちら
• いちごみるく・・・・・・450円
• キャラメルナッツ・・・・550円
• 国産れもんはちみつ・・・500円
• キャラメルバナナ・・・・450円
• バナナチョコホイップ・・450円
取材時(3月)の季節のクレープ
• おうごんかん・・・・・・600円
• ぽんかん・・・・・・・・550円
• ブルーベリー・・・・・・600円
魅力は何といっても、米粉と豆乳を使用したオリジナルの生地! 豆乳独特の風味を感じるのかな?と思ったのですが、食べてみるとあら不思議。もちもちの生地からは豆乳の香りがありません。
クレープで使用しているホイップクリームは、すべて既製の乳製ホイップクリームなのだそうなのですが、こちらも手作りなのかな?と思うほど、米粉&豆乳の生地と相性抜群です!
ボリューミーですが、一口食べるとスッとほどけるさっぱりとした口当たり。生地がもちっとしていても、決して重たくなく、パクパク食べられます!
そしてこのリピートしたくなる美味しさは、相馬さんの試行錯誤の末生まれたそうです。オープン以前は、ホットケーキミックス、米粉と牛乳など、あらゆるパターンのクレープを試作して研究を繰り返しました。しかし当時は配合がうまくいかず、悩んだことも。
それでも「お客さんが食べたことのない新鮮なクレープを作ろう」と考え、トライアンドエラーを繰り返した結果、現在の米粉と豆乳を使用した生地にたどり着いたそうです。
「モクメウマにしかないクレープを楽しんでほしい」という相馬さんの情熱とこだわりが感じられますね!

モクメウマのクレープで一番人気なのは、いちごみるくクレープ。
いちごみるくと聞くと、甘さが強いのでは?と思いますが、こちらのクレープは甘くないのが特徴。
いちごジャムは酸味強め。ホイップクリームは乳製ホイップに練乳をかけたものを使用しています。ボリュームはあるのに、酸味とほのかな甘みのバランスがよく、全然くどくありません。
お子様から年配の方まで幅広い世代に親しまれる、いちごみるくクレープ。一度食べたらやみつきですよ!
※いちごみるくクレープはホイップクリームに乳製品を使用。牛乳アレルギーの方にはホイップクリーム・練乳を抜いた、フルーツ・ジャム・トッピングのクレープを提供(取材時2021.3現在)

取材時(3月)の季節のクレープは、おうごんかんクレープ、ぽんかんクレープ、ブルーベリークレープでした!
おうごんかんとは、てのひらサイズで上品な甘みが特徴の柑橘です。
今回は相馬さんお薦めのおうごんかんクレープをチョイス。初めは爽やかで上品な甘酸っぱさ、あとから柑橘独特のほろ苦さがフワッと広がります。
おうごんかんジャムは、相馬さんが2日かけて手作業で作っているそう。繊細で品の良い甘さは、手作業ならでは。春を感じられる旬の逸品でした。
季節のクレープは四季折々の素材を生かしたメニューが登場します。夏は柏市産の梨、秋はりんごや焼き芋など、モクメウマにしかない、変わり種メニューを味わえます。
なお、おうごんかんクレープは4月中に販売終了。今後の季節メニューは、黄桃クレープ。そして、バナナとバナナピューレをふんだんに使った超バナナクレープを予定しているそうです。5月以降も、新作クレープが楽しみですね!
グリーンのキッチンカーは都会の森をイメージ
「旅するおやつ モクメウマ」の魅力は、こだわりのクレープのお味もさることながら、ひときわ目立つグリーンの車体もそのひとつ。

都会の森をイメージしたという車体のデザインとフラワーリースやグリーンの飾りは、相馬さんの奥様のお手製です。
写真映えのするおしゃれなグリーンを見て、「生花は売ってないの?」とお客さんに聞かれることもあるのだそう。
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それからTwitterやInstagramの発信も積極的にされている相馬さん。写真も鮮やかで目に留まります。「SNSで見かけて、買いに来てくれるお客さんもいるんです」と語ってくださいました。
地域のつながりと温かさに触れた2年間

キッチンカーを始めてからもうすぐ2年。地域の方に助けられた場面が多くあったそうです。
毎週クレープを買いに来てくださるお客さんはもちろん、飲食店を経営されている方の横のつながりに助けられたことも。
今回の出店場所だった「軽食&喫茶アンチーブ」のマスターは、SNSを通じて直接出店をオファーしてくださったそうです。
そして、モクメウマが地域の方々にとってコミュニケーションの架け橋になれたのは、うれしい副産物だと相馬さんは語ります。「クレープを買ったとき、顔見知りに会って立ち話をできるのが貴重な時間となっているみたいなんです」
筆者もこの取材を終えた後、家族でモクメウマのクレープを食べに行きました。家族みんなでおしゃべりをしておいしいねと笑い合いながら、もちもちクレープを頬張る時間はとても贅沢でした。
モクメウマにしかない、米粉&豆乳クレープ。今後は、そのこだわりの味を柏市の皆さんにもっと知ってもらう活動をしたい、と相馬さんは語ります。
「柏市といえばモクメウマ」と呼ばれるくらい、地域の方々に米粉&豆乳クレープを食べてもらうことを目標にしているそうです。
そして将来的には「クレープのみならず、誰も見たことのないスイーツを生み出すことが夢」だと教えてくださいました。
どんな新しいスイーツが食べられるのか、「旅するおやつ モクメウマ」の今後の活躍に期待が高まります。
もしもどこかでグリーンのキッチンカーを見かけたら、足を止めてぜひクレープを食べてみてはいかがですか?心もお腹も満たされる、幸せ気分になれますよ!
旅するおやつ モクメウマ
住所/千葉県柏市全域
営業時間/14時〜18時
料金/450円〜600円
定期出店/毎週水曜日:千葉県柏市南柏中央2-14(美容室VILLETA隣り)、毎週金曜日:千葉県柏市南増尾4-1(小川ファーム直売所)
HP/https://mokumeuma.jimdofree.com/
Twitter/@mokumeuma
Instagram/@mokumeuma