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熊谷俊人千葉県知事インタビュー
千葉県の魅力を最大限に引き出し、未来を切り開く

約12年間千葉市長として手腕を振るい、2021年3月の知事選で歴代最多得票数を獲得した第21代千葉県知事の熊谷俊人氏。

これからの千葉県についてお話を伺いました。

 

熊谷知事

熊谷俊人(くまがい・としひと)

1978年生まれ。奈良県出身。父親の転勤に伴い、堺市・浦安市・神戸市などで少年時代を過ごす。高2の時に阪神淡路大震災を経験したのを機に、地方行政に携わることを志すように。2009年 、千葉市長選に出馬し、全国最年少の市長に。21年の千葉県知事選では、得票数140万9496で初当選。趣味は登山、詩吟、歴史。2児の父。
Twitter @kumagai_chiba  HP https://www.kumagai-chiba.jp

環境、教育で魅力あふれる県に

――知事が考える千葉県のいいところを教えてください。

熊谷知事

 

 

千葉県の価値というと、やはり都内への通勤圏内でありながら、海や山といった自然に囲まれているところではないでしょうか。中心部から少し車を走らせれば、いちご狩りなどの味覚狩り、絶好のサーフポイント、さらに地引網体験などができる場所も。銚子の屏風ヶ浦は何度見ても飽きませんし、東京湾越しに見る富士山も素晴らしい。農業、漁業も盛んでおいしい食べ物もたくさんあります。

私は、子どもの頃に神戸など海辺の都市で暮らしていたこともあり、海が好きなんです。
三方を海に囲まれた千葉県は、「漁業としての海」「レジャーとしての海」「港湾としての海」とさまざまな姿の海が見られ、それぞれに独特の文化が息づいている。これって全国的にも珍しく、とても貴重な事です。海が身近に感じられるというのは、個人的にはとても魅力的だと思います。

 

――そんな千葉県をより良くするため、行政としてどんな事に力を入れていきたいですか?

熊谷知事

 

 

千葉県で取り組むべき事はたくさんありますが、私は第一に子育てと教育に力を入れたいと考えています。「子育て支援」は単に子育て世帯のためだけのものではありません。子どもは将来、高齢者の医療や介護を支える力となります。自然豊かな環境を生かして、未来を担う人たちに「住み続けたい」と思ってもらえる県を作っていきます。

私も2児の父親ですが、子育てを通じて、自分自身が成長する機会をもらっていると感じています。「常に子どもに学ぶ」という気持ちで向き合うよう心掛けていますね。

子どもと接していると新しい事の連続ですから、そこが楽しいですね。もちろん、妻に負担が偏らないよう、洗濯物をたたむなど家の事もできる限りやっています。
というのも、関わる大人の人数が多いほど、子どもにとっていい影響があると信じているから。二つ以上の異なる価値観に触れることで、世の中にはさまざまな考え方があると子どもが気付くきっかけになる。それは地域社会も同じで、子どもたちがいろいろな大人にサポートされたり、コミュニケーションを取れる環境が大切。どんな立場、どんな環境の子どもたちも平等に機会を与えられる仕組み作りを、行政として一つ一つ取り組んでいきたいと思っています。

 

「災害に強い県」になることも重要です。一昨年の相次ぐ災害で、千葉県は大きな被害を受けました。過去の教訓を基に、防災県としてバージョンアップしていく心づもりです。
具体的には、大規模停電に備えるため、電力の確保や復旧に向けた民間企業との協定を締結することや、がけ崩れや河川の氾濫に対して対策を強化することなどに取り組んでいます。
災害時には、地域の住民同士の支え合いも欠かせません。行政として危機管理能力を高めつつ、地域の防災活動を応援し、加えて災害時の備えについての広報も、対話やSNSを通じて続けていきます。

 

そしてもう一つ力を入れたいのは、「田舎暮らしを磨き上げる」こと。多くの企業でテレワークが導入されてきている中、東京から郊外への移住者が増えました。まさに千葉県は今この時代に輝く県であると自負しています。自然の保全と暮らしやすさの両立を、地域の方や民間企業の力を借りつつ目指していきたいですね。

例えば、私が千葉市長時代に、乳牛育成牧場の跡地活用として、民間企業による観光牧場「千葉ウシノヒロバ」が開業しました。そういう場所が県内にはまだまだたくさんあります。市で取り組んできた、潜在的な魅力を引き出す事業を、今後は県のスケールで展開していきます。

より良い未来への道筋を歴史から学ぶ

――県政ビジョンにも掲げられている「半島性の克服」についても教えてください。

熊谷知事

 

 

千葉県は、半島という特徴的な地形から自然に恵まれていますが、その一方で、半島であるがゆえにアクセスしづらい県ともいえます。なので、人の流れを促すためにも道路事情の改善や鉄道をはじめとする公共交通の充実など、交通インフラの整備をしっかりと進めていかねばなりません。

先ほど申し上げた「田舎暮らしを磨き上げる」という点からも、都心からのアクセスをもっとスムーズにすることは私たち行政の責務ですね。
また、8年後には、成田空港の第3滑走路が完成予定です。海外からの玄関口が増えるという意味で、この事業によっても「半島性の克服」に一歩近づくといえるでしょう。

 

――ありがとうございました。最後に大切にしている言葉があれば教えてください。

熊谷知事

 

 

「温故知新(故きを温ねて新しきを知る)」という言葉を常々大切にしています。
私は歴史が大好きなんですが、その理由は、過去の経緯を知れば、現在の位置付けや将来の方向性がある程度分かるためです。歴史はまさに未来の羅針盤。千葉県のこれまでの歩みを学びながら、本来持っている魅力を確認し、最大限に生かしていきます。

 

私が尊敬する人物の一人に、大久保利通がいるのですが、彼は社会の基盤を作り、それを地道に、少しずつ前進させてきた人。自分もそうあらねばと思っています。

将来、県民の皆さんが今を振り返ったときに「あの時いい形でバトンを渡せてもらえたな」と思っていただけるのが理想。読者の皆さんをはじめ、県民の皆さんと一緒に、そんな千葉県を作っていきたいですね。

この記事を書いた人

編集部 テラモト

WEB編集者。千葉市生まれ、千葉市在住のアラフォー。編集プロダクションなどを経て「ちいき新聞」編集部へ。甘いものとパンと漫画が大好き。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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