埼玉県川口市立戸塚東小学校6年生、ジュニアボウリングこしがやクラブ(アイビーボウル越谷)に所属する齋藤大哉(だいや)さんは、「全日本小学生ボウリング競技大会」で2020年度と21年度、見事に2連覇を果たし、注目されています。

公開 2021/11/29(最終更新 2021/11/26)

2連覇は全国大会で2人目、埼玉県内では初
その細身の体から、一体どれだけの力が出てくるのかと思わせてくれる齋藤さん。
15ポンドのマイボールを両手で抱えるようにして投げる、いま人気の「両手投げ」です。
ボールは力強く速いスピードで、ややカーブを描きながらピンに向かい、ガラガラッと10本のピンがはじき飛びます。
次々とストライクの連続!
齋藤君のある日のレッスンのひとコマです。
「自己最高のスコアの300点が出ました」と、事もなげに言いますが、プロでも難しいスコアです。
2021年8月、愛知県稲沢市で行われた「第11回全日本小学生ボウリング競技大会」で、齋藤さんは6年生男子の部で優勝し、昨年の5年生の時に続いて連覇を達成。
大会史上2人目の快挙に関係者は驚き、全国的に注目の存在となりました。

大好き、素直、熱心 プロも認める才能
「2年生の頃に『ボウリングって面白そう』と言うので、今のクラブに入りました」と父親の陽丞(ようすけ)さん。
始めてすぐに夢中になった齋藤さんは、「とにかく面白いし、楽しい。難しいところもあるけれど、自分が一生懸命練習すれば上手になれるから」。
「家でもボウリングの話題が中心です」と母親の美弥子さん。
齋藤さんの成長を見守り続けるコーチの堀ノ内智大(ともひろ)プロは、「とにかく真面目で研究熱心。人の話を素直に聞いて熱心にそれをやってみる。力が付く大きな要素ですね」と感心します。
今年長野で開かれた「ジャパンオープンボウリング選手権」は、プロが、自分が選んだパートナーと組んで出場します。
堀ノ内プロは、ためらわず齋藤君さんを選びました。
もちろん小学生がプロと一緒に出場したのは初めてで、大きな話題を呼びました。

ボウリング競技は残念ながら今のところ五輪種目ではありませんが、各種国際大会もあり、日本も「ナショナルチーム」が結成されています。
「絶対、ナショナルチームの選手になりたい。世界のプロボウラーと戦ってみたい」。
静かに話す齋藤さんの夢は広がるばかりです。(取材・執筆/ひのき)
ジュニアボウリングこしがやクラブ(アイビーボウル越谷内)
住所/埼玉県越谷市下間久里1006-11
電話/ 048-979-2353