モンゴル出身、夫婦で創作活動をするイチンノロブ・ガンバートルさんと、バーサンスレン・ボロルマーさんが、日本で愛着を持って最も長く住んでいる町が、埼玉県吉川市。

そんな二人に吉川の良いところ、好きなところを語ってもらいました。

モンゴル絵本作家 イチンノロブ・ガンバートルさん バーサンスレン・ボロルマーさん
ガンバートルさん(左)とボロルマーさん。「吉川市立図書館も大好き。日本に来たばかりの頃、毎日通って日本の絵本をたくさん読みました」

公開 2022/02/17(最終更新 2023/03/29)

かなえ

かなえ

娘2人の母。犬(チワポメ)の散歩と晩酌が日課です。結婚後、兵庫県→埼玉県吉川市に。移住から10年、すっかり埼玉人のつもりですが娘たちが最近変な関西弁を喋るのが心配です。

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夫婦でモンゴルの物語を共作

幼い頃から絵を描くのが大好きだったボロルマーさんは、9歳で在モンゴル日本国大使館主催の絵画コンクールで優勝して来日し、日本に興味を抱きました。

その後、モンゴル文化芸術大学美術学部に進学。

文章を担当する夫のガンバートルさんは、大学の同級生。

ガンバートルさんも、風景画家の祖父が新潟で個展を開いた時に来日したことが縁で、幼少から日本に親しんでいました。

二人はそれぞれ日本の絵画コンクールで受賞し、日本の大学に留学、日本で絵本作家としての勉強と創作に専念。

後に結婚し、共作で絵本作家としての活動を始めました。

モンゴル絵本作家 イチンノロブ・ガンバートルさん バーサンスレン・ボロルマーさん
ボロルマーさんの絵は柔らかく繊細で色鮮やか。どこか懐かしさも感じられる

モンゴル絵本作家 イチンノロブ・ガンバートルさん バーサンスレン・ボロルマーさん

モンゴル絵本作家 イチンノロブ・ガンバートルさん バーサンスレン・ボロルマーさん

日本での拠点に吉川市を選んだのは、モンゴル児童文学の研究者で、二人の絵本の翻訳を多く手掛ける津田紀子さんが同市在住だったから。

住んでみて、二人とも吉川をすっかり気に入りました。

モンゴル絵本作家 イチンノロブ・ガンバートルさん バーサンスレン・ボロルマーさん
二人の本が並ぶ吉川市立図書館の児童図書展示コーナー

初めて目にした桜や紅葉の美しさに感動

モンゴルは寒暖差が激しく、樹木が少ない平原なので、日本の四季の移ろいと草花の美しさに感動。

桜や紅葉も日本で初めて見たそうです。

吉川の良さは自然豊かな公園が多いところ。

特に関公園や沼辺公園がお気に入り。

春は桜咲くさくら通りを散歩したり、秋は公園の落ち葉をスケッチしたりして過ごしています。

「夏はモンゴルで、それ以外の季節は日本で過ごします。モンゴルでは資料集めや民話の研究をしています。日本とモンゴル、双方からの刺激が創作活動につながっています」とガンバートルさん。

「時代の流れでモンゴルの遊牧民も減ってきましたが、私たちはモンゴルの豊かな自然、自然と共に過ごす文化、そして先祖から伝わる話を少しでも多く形にして残したい。今は海外旅行が難しいけれど、私たちの本を手に取って異国の雰囲気に触れてみてください」と語ってくれました。

問い合わせ

福音館書店宣伝課

電話/ 03-3942-2066

HP/https://www.fukuinkan.co.jp/

吉川市内のお気に入り散策スポット!花咲く春も待ち遠しい

モンゴル絵本作家 イチンノロブ・ガンバートルさん バーサンスレン・ボロルマーさん
ガンバートルさん・ボロルマーさん夫妻

さくら通り

埼玉県吉川市さくら通り

JR 吉川駅北口、二郷半用水沿い約3km 500本を超える桜並木。

ポケットパークなどもあり、散歩やジョギングにぴったり。

関公園

埼玉県吉川市関公園

さくら通りの途中にある関公園は、桜の木が園内を囲むように植えられていて、園中央には2019 年4 月に国指定天然記念物、山高神代桜の子孫「きぼうの桜」が植樹されました。

沼辺公園

埼玉県吉川市沼辺公園
秋の様子

約100 本の桜の木があり、人気のお花見スポット。

小さな子ども向けのジャブジャブ池や木製複合遊具、長さ15m のターザンロープ、高さ10m ほどのザイルクライミングも。

サクサク散策にレンタサイクルが便利です!

貸し出し場所/吉川駅北口第1自転車駐車場
住所/埼玉県吉川市木売1-9-7  ※返却も同じ
利用時間/午前6時~午後9時
※12月31日~1月3日を除き毎日利用可
運転免許証など身分証明書の提示を
料金/無料 ※台数に限りあり ※市内観光以外の利用は不可
電話/ 048-982-9697 よしかわ観光協会(吉川市商工課内)