訪れた国や地域90以上、海外への旅は235回。旅行作家の秋山秀一さんが、自身で撮影した写真とともに、世界の街を歩いた思い出をつづります。

秋山秀一さん

旅行作家、元東京成徳大学教授、NHK文化センター講師。日本エッセイスト・クラブ常務理事、日本旅行作家協会会員、日本外国特派員協会会員。『鎌ケ谷 まち歩きの楽しみ』『世界観光事情 まち歩きの楽しみ』『ウクライナとモルドバ』『旅にでる、エッセイを書く』など著書多数。鎌ケ谷市在住。鎌ケ谷市国際交流協会(KIFA)会長、鎌ケ谷市都市計画審議会会長。

公開 2026/04/25(最終更新 2026/04/01)

編集部

編集部

千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

記事一覧へ

石造りの貴重な建造物が連なる街

カナダ東部ケベック州の州都、ケベック・シティは北米唯一の城郭都市。

1608年、探検家で地理学者のフランス人サミュエル・ド・シャンプランがこの地に降り立ったことから、この街の歴史は始まる。

ロワイヤル広場の周辺には、元商人たちの邸宅だった建物が、土産物屋などとなって残っている。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
ロワイヤル広場。サミュエル・ド・シャンプランが砦を築き、フランス人居住地を拓いた
ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
ケベック・シティ発祥の地、ロワイヤル広場の周辺には、石造りの元商人たちの邸宅だった建物が、土産物屋などとなって残る

南の一角に、北米最古の石造りの教会、勝利のノートルダム教会が建っている。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
勝利のノートルダム教会
ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
勝利のノートルダム教会の内部。天井からは1664年、フランス軍の指揮官マルキ・ド・トレーシーが乗船してきた木造船ブレゼ号の模型が吊るされている

広場の北方、遺跡の手前、左手の建物の北側の壁全面に、街の風景などが描かれている。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
壁画の一番上に雪景色のケベック、2番目に紅葉、街の風景が描かれている。シャンプランの姿もある

ロウワー・タウンのプチ・シャンプラン地区には、石造りのカフェなどが並び、観光客で賑わっている。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
ロウワー・タウンの中心、プチ・シャンプラン地区のようす
ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
アッパー・タウンから眺めるロウワー・タウンの家並み

プチ・シャンプラン通りに面したケーブルカー(フニキュレール)乗り場の駅舎は、1683年建造の歴史的な建物。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
ロウワー・タウンとアッパー・タウンはケ―ブルカー、フニキュレールで結ばれている

城郭都市にたたずむノートルダム大聖堂

セント・ローレンス川を見下ろす高台に建つフランスの古城のような建物は、フェアモント・ル・シャトー・フロントナック。

ホテルの隣、西側に、旧市街の中心的な広場、ダルム広場がある。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
フランスの古城を模したデザインのホテル、フェアモント・ル・シャトー・フロントナック。セントローレンス川を見下ろす高台にあり、街の象徴ともいえる建物だ

シャンプラン像が立ち、観光ツアーバスの発着場もある。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
探検家で地理学者のフランス人サミュエル・ド・シャンプラン像
ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
フェアモント・ル・シャトー・フロントナックと市内観光バス

その向かい、道を挟んで東側に、要塞博物館がある。 

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
要塞博物館

観光案内所のわきにある数十mの小路が、トレゾール通り。

両側の建物の壁一面に絵が飾られている。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
通りの壁一面に絵が飾られたトレゾール通り

絵描きが自作の絵を観光客に売っているのだ。

通りを抜けて、左へ歩いていくと、右手に、ノートルダム大聖堂が現れる。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
ノートルダム大聖堂

シャンプランにより、17世紀の半ばに建立されたこの大聖堂の内部の装飾は見事だ。

ケベック・シティ(カナダ)を訪ねて~作家・秋山秀一「旅の記憶(50)」
ノートルダム大聖堂の内部 カナダバロックの豪華な装飾

(文・写真/秋山秀一)