今回受賞した画期的な広告モデルは、誰もが排除されない社会実現の新たな一手にもなり得ます。

公開 2026/04/12(最終更新 2026/04/06)

編集部 モティ

編集部 モティ

編集/ライター。千葉市生まれ、千葉市在住。甘い物とパンと漫画が大好き。土偶を愛でてます。私生活では5歳違いの姉妹育児に奮闘中。★Twitter★ https://twitter.com/NHeRl8rwLT1PRLB

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企業とユーザー両者にメリット

今回受賞したのは、「Web3.0」(分散型インターネット)の技術を用いた双方向型マーケティングモデル。

企業がコミュニティーに向けて広告を表示し、その広告に接触した参加者へポイントを付与。

企業はユーザーと継続的につながることで、サービス改善や新事業のヒントを得られるという仕組みです。

ポイントは、「トークン」と呼ばれるデジタル資産で、市場の需給によって価値が変動します。

発案した一般社団法人Inclusive Wis(インクルーシブウィズ)代表理事の玉置志布(しほ)さんは、3児のママ。

「末の娘は生まれつき全盲で、知的障害もあります。こう話すと『大変ですね』とよく言われるのですが、実はそんなことはなくて。娘は本当に楽しそうに笑うし、感性も豊か。一緒にいてたくさんの発見があります」とほほ笑みます。

CHIBAビジコン2025 ちいき新聞賞受賞 「Web3を活用し市場に価値を与える産学連携による広告概念改革」
「コミュニティーの輪を全国に広げたい」と玉置さん

圧倒的な個性との関わりを通して、初めて知ること、気付くことばかりだと話す玉置さん。

一方で社会的には、障害に関する理解はまだ低く、自立支援も十分ではありません。

社会の意識や構造を変える必要性を感じた玉置さんは、勤めていた会社を退職して独立。

2024年に、社団法人を設立し、障害の有無にかかわらず、子どもたちが楽しく過ごせる場所づくりに取り組んでいます。

また、障害のある子どもだけでなく、親自身のケアも重要だと考え、当事者家族が連携するコミュニティー運営にも力を入れています。

CHIBAビジコン2025 ちいき新聞賞受賞 「Web3を活用し市場に価値を与える産学連携による広告概念改革」
授賞式での1枚。左から、高木さん、玉置さんと娘さん、古賀さん

多様な個性を認め合える社会に

今回のビジネスプランも、「当事者ママの活躍の場を作りたい」という思いが発端でした。

社団法人のメンバーに、「Web3.0」を専門とする千葉工業大学准教授・高木徹さんがいたこと、共同代表の古賀直記さんが広告代理店の仕事をしていたことで玉置さんの思いが実現する仕組みが誕生。

当事者ママのコミュニティーでの試験運用を経て、3年後には導入企業を5〜15社、5年後には50社以上に増やすことが目標です。

「私たちは、童謡『私と小鳥と鈴と』の一説『みんなちがって、みんないい。』に深く共感しています。テクノロジーの力を使えば、誰でも活躍できる社会が実現できるはず」と力強いまなざしで語る玉置さん。

新たな価値創出の挑戦は、始まったばかりです。

CHIBAビジコンちいき新聞賞とは…千葉県発の起業を応援する「ちば起業家ビジネスプラン・コンペティション」。ちいき新聞賞は、その中でも「ユニークなアイデアで地域社会につながりをつくるビジネスプラン」を選考基準としています。

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