船橋港京葉食品コンビナートに係留されている南極観測船SHIRASE5002に「SHIRASE文庫〜南極から帰ってきた本の部屋〜」があることをご存じですか。

公開 2026/04/28(最終更新 2026/04/13)

ちいき新聞ライター

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南極観測船の中にある本の部屋

南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
SHIRASE5002

SHIRASE5002を管理・運営する一般財団法人WNI気象文化創造センターの三枝茂事務局長によると「南極の昭和基地やドームふじ基地で使われていた約7000冊に及ぶ文庫本や小説、漫画などの他、南極の地形図が開架されているそうです。

南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
南極を訪れた毛利衛さんの本(右)と作家、立松和平さんの本
南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
第1次南極越冬隊の西堀栄三郎隊長のサインが入った本
南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
SHIRASE文庫の本を手にする三枝茂事務局長

読んだ隊員たちのぬくもりが伝わる

観測隊の予算の中で購入された本、隊員たちが持参した本。

人気があったのか少し傷んだ本、メモや走り書きが残された本も。

1冊ずつ見ていくと、読んでいた人たちの体温が伝わってくるような感じさえします。

南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
横山光輝の「水滸伝」や「三国志」の漫画

「一番人気は小松左京の『復活の日』でしょうか。南極はモノクロの世界なので、カラフルな日本の四季の写真集も好まれました」と三枝さん。

南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
小松左京の「復活の日」(中央)は少し傷んでいた

昭和基地内のスペース確保のために処分される運命だった本を、2025年2月から三枝さんたちが、船内にあった気象解析室を図書室に改装し開架しています。

隣の部屋では座ってゆっくり読むこともできます。

南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
南極・昭和基地などで隊員の心を癒した 「SHIRASE文庫」の7000冊
気象解析装置の前に置かれた椅子とテーブル

机の上のノートには「相模原からきました。南極に行って帰ってきた本を、しらせ船内で読むことができてとても貴重な体験でした」と感想がつづられていました。

(取材・執筆/マット)

SHIRASE文庫
公開日時/毎週土曜  午前10時30分~、午後1時30分~(各90分)
場所/SHIRASE5002船内
住所/千葉県船橋市高瀬町2
料金/500円
※要事前申し込み
問い合わせはこちらから/https://shirase.info/tour/