| 太田 健治郎さん |
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| タイヘイ株式会社 代表取締役社長 生年月日/1961年8月7日 出身地/千葉県八日市場市(現在の匝瑳市) 趣味・特技/スキー、語学 |
公開 2026/05/01(最終更新 2026/04/24)
社会人の基礎を教えてくれた叔父
言葉の壁に苦労しながらも、無事アメリカの大学を卒業し学位を取得。
帰国後は、タイヘイ株式会社に入社した。社会人1年目の私の師匠は、父の弟である叔父だった。当時社長だった叔父からはきっぱりと「同族だからといって社長になれると思うな」と告げられていた。しかしその分、気負わずに、仕事に集中できたのが正直なところだ。
おおらかな父と対照的に、叔父は厳しい人で、私にビジネスのイロハをたたき込んでくれた。入社してからは、関連会社への出向が多かった。
これは本体よりも比較的小さな規模で、会社というものを隅々まで見られるようにという、叔父の配慮もあったのだろう。
入社半年で四国に役職付きで出向
1987年7月のこと。四国のとある食品会社に経営の立て直しを打診され、傘下に入れることになった。入社半年もたたない私が、その食品会社に取締役総務部長の肩書で出向するよう命じられたのだ。
華々しい肩書は、社会人経験が浅い若造にとって重圧でしかない。遠く離れた地での仕事に心細さはなかったが、聞ける人も頼れる人も身近にいないことが一番の難点だった。
上司は非常勤社長として一緒に出向となったのだが、兼務だったため月の3分の1程度の出社で留守が多い。取締役総務部長が一応「留守役」ということになる。
もう毎日が綱渡りである。ある日、経理課長から手形を切るようにとリストを渡された。心得た顔をして受け取ったが、何をどうするのかさっぱり分からない。従業員が帰宅した後、こっそり本部に電話をして手順を聞き、何とか乗り切った。
1年ほどで本部に戻されたが、その後も叔父は決して私に楽はさせなかった。