免許返納後の移動手段には公共交通機関や自転車、タクシーなどがありますが、最近注目が集まっているのがシニアカー。高齢者が外出を楽しむために、どんな使い方ができるのでしょうか。
教えてくれたのは…

| 株式会社 スズキ自販千葉 |
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| 石塚 彩乃さん(右) 佐々木 徹郎さん(左) |
公開 2026/08/05(最終更新 2026/08/07)
免許返納を考え始めるのは70代後半から80代
70歳以上の高齢者は、運転免許更新の有効期間が短くなり、更新のたびに高齢者講習を受ける必要があります。さらに75歳以上では認知機能検査が必須となるため、更新のハードルが高くなります。このようなことから、70代後半ごろから少しずつ免許返納を考える方が多くなってきます。
ただ、実際はお住まいのエリアによっては車がないと不便な所も多く、80代、90代まで運転する方もいます。免許返納後の悩みとして多いのは、日常の移動手段の確保と、外出が減ることによる孤立です。
自治体によっては運転経歴証明書(免許を返納するともらえる証明書)の提示で公共交通機関が割引になることもあるので、賢く利用しましょう。また、自転車や介護・福祉タクシーなどの利用も考えられます。ただ、公共交通機関では行きにくい場所があったり、そもそもバス停や駅までが遠かったりするケースも。自転車はある程度のバランス感覚が要求されることや、介護・福祉タクシーは事前予約などの手続きが必要であることに注意が必要です。
そんな中、選択肢のひとつとして注目されているのがシニアカー(ハンドル形電動車いす)です。毎日の買い物や通院、趣味の集まりや散歩など、行きたい所に行きたい時に行ける手軽さで人気を集めています。

誰でも簡単に運転できます
シニアカーはハンドルがついているので自転車などと同じカテゴリーと思われがちですが、道路交通法上では歩行者と同じ扱いになるので、走行するのは歩道です。ハンドルで方向を決め、速さを速度ダイヤルで設定。アクセルレバーを操作するだけで走らせることができるので、誰でも簡単に運転することができます。
歩行補助具として普及しつつあるシニアカーですが、スーパーなどの施設内で利用できるかどうかの判断は各施設に委ねられています。通路が狭い店舗の場合は、そのまま入店が難しい場合もあるでしょう。施設内が広大な動物園やテーマパークなどでは、施設内で利用できる所や貸し出しを行っている所も増えています。
買い物やお出かけがぐっと楽に!
シニアカーは、急発進防止装置や音声案内といった、高齢者でも安全に操作できる仕組みが導入されているものも多く、安心して乗ることができます。実際に購入した方の中には「外出が便利になった、もっと早く買えばよかった」という方や、趣味のガーデニングを楽しむためにホームセンターに足しげく通うようになったという方もいて、皆さん自分らしいお出かけを楽しまれているようです。
各メーカーで試乗会を行っているため、気になったらまずは実際に試乗してみるとよいでしょう。
こんな所に行けます!
買い物や通院に使っている方が多く、中には趣味の集まりに出かけたり、畑まで行ったりするために利用されている方も。

【シニアカー】なんでもQ&A
Q. 何で動くの?
A. 電気で動きます。家庭用コンセントで充電することができます。
Q. 走行は車道?歩道?
A. 歩行者の扱いとなるので歩道です。運転免許証もヘルメットも不要です。
Q. どのぐらいのスピードが出るの?
A. 最高速度は法律により、時速6km以下と定められています。時速6kmは大人が早歩きするぐらいのスピードです。メーカーやモデルによって、速度を何段階かで調整することができます。
Q. どれぐらい走れるの?
A. メーカーやモデルによって異なりますが、1回の充電で約15~30km(15kmは徒歩だと3~4時間かかる距離。東京駅から羽田空港、または大阪駅から大阪国際空港までの直線距離とほぼ同じ)走ることができます。
Q. 介護保険が使える?
A. 一般的に、要介護2以上から介護保険を利用したレンタルが可能な機種もあります(購入は対象外)。詳しくは担当ケアマネージャーに相談を。