災害に強いまちづくりは、一人一人が「防災力」を身に付けることから。女性消防団の活動にヒントがありそうです。柏市消防団女性分団で活動3年目の2人に話を聞きました。

教えてくれたのは…

柏市消防団女性分団
(左)木村 有紀子さん(29)
小学2年生の男の子のママ

(右)菊池 麻莉亜さん(20)
救急救命士を目指す専門学校生

公開 2026/09/02(最終更新 2026/09/01)

編集部

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千葉・埼玉県在住の編集メンバーが、地域に密着して取材・執筆・編集しています。明日が楽しくなる“千葉・茨城情報”をお届けします!!

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消防団に入ったきっかけは?

木村さん
友人のお父さんが消防団員で、「やってみないか」と誘われて、友人と入団しました。今まで経験のないジャンルだったので「ちょっとやってみてもいいかな」くらいの気持ちでした。

菊池さん
中学時代の消防署の職場体験で、消防の仕事に憧れました。将来、救急救命士になりたくて、勉強のために消防団に参加しています。

どんな活動をされていますか?

木村さん
保育園での防災パネルシアター、イベントなどでのAED講習会、また最近では古くなった消防ホースを切って洗って縫って、ペンケースなどの啓発品にアップサイクルする作業も始まりました。

菊池さん
春と秋に消防団訓練があります。春季はチェーンソーを使った機械器具取扱訓練や毛布を使った搬送訓練、ロープワークなどを行います。

木村さん
秋季は出初式の訓練があります。朝早いし寒いし、ちょっと苦手かも(笑)。

柏市消防団女性分団のメンバー

これまでの活動で印象的だったことは?

木村さん
保育園のパネルシアターで、子どもたちが目を輝かせながら話を聞いてくれて、終わったらうれしそうな笑顔で「ありがとう」って言われた時は、こちらもうれしくなりました。

菊池さん
AED講習会で参加者のリアクションが直接見られると、役に立っている実感があります。一度、「AEDに実際に命を救われた」という方が参加されていて、改めてAEDの使い方を周知する活動の大切さを知りました。

活動を始めてから、町の防災に関して意識していることは?

木村さん
近所に一人暮らしの高齢の方が多いので、名前を覚えて「ご飯、いる?」などと声を掛けたりして、積極的にコミュニケーションをとるようになりました。

菊池さん
うちも近くにご近所さんがよく集まる飲食店があって、家族ぐるみの顔見知りが多く、何かあった時も助け合える感じが頼もしいです。

町の防災力を高めるために、備えておくといいことは?

木村さん
例えば、集合住宅なら消火栓の場所を把握しておくとか。あと、自治体の公式LINEに登録すると、防犯・防災に役立つ情報が届くのでお勧めです。

菊池さん
地域の防災訓練に参加してみてほしいです。避難場所や安全なルートが分かるし、近所に顔見知りが増えて、いざという時の安心材料になります。

消防団活動のお勧めポイントと今後の目標を教えてください

木村さん
日常生活ではなかなかできない体験ができて楽しいです。子育て中でも無理なく活動できますよ。私はこれまで自分から動くタイプではなかったのですが、今は何かあったら進んで行動できる人になりたいと思えるようになりました。

菊池さん
学校は同世代の集まりですが、ここには幅広い世代の人がいて、防災以外のことも教わることができます。将来は現場で苦しんでいる人はもちろん、その周りの人も救える救命士になりたいです。

8月13日千葉豪雨を受けて

木村さん
幸い自宅周辺に浸水はありませんでしたが、災害に「まだ大丈夫」はない、と改めて思いました。日頃から地域で声を掛け合い、早めの行動が大切だと思いました。

菊池さん
地域の冠水危険場所を把握しておくこと、警戒レベルを詳しく理解すること、車内に脱出用品を常備しておくことの大切さを学びました。

PRも大事な活動です

柏市消防団女性分団 救命サポート隊 分団長
小川 友佳織さん

昨年の第26回全国女性消防操法大会で全国優勝したことで、入団希望者や他市・他県からの視察も増えました。消防団活動というと危険を伴うイメージがあるかもしれませんが、消防訓練やイベントなどで町の皆さんに、この町の消防団はしっかり活動していると「存在」をアピールすることも、町の「防災力」を高める大切な活動の一つ。SNSなどを駆使して発信力を磨き、もっと周知活動にも力を入れていきたいと考えています。

19歳から58歳まで、和気あいあい(右後ろが小川さん)

柏市消防団女性分団
インスタグラム/https://www.instagram.com/kashiwashi_h26/