大切な家を守る外壁塗装。後悔しないために知っておきたい業者選びのヒントを紹介します。
教えてくれたのは…

| 株式会社池翔 代表取締役 池田正雄さん |
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| 住まいと暮らしに寄り添う「職人が誇りを持てる、誠実な会社でありたい」をモットーに、プラントから個人宅まで幅広く対応。 |
公開 2026/11/04(最終更新 2026/11/02)
家を長持ちさせる外壁塗装工事
戸建て住宅にとって必要不可欠なメンテナンスの一つに、外壁塗装が挙げられます。「塗装」というと美観目的のように思われがちですが、それだけではなく、雨風や紫外線などから家を守る役割があります。新築時に施された塗膜は、築年数の経過につれて防水機能が低下していきます。
加えて、コーキングと呼ばれる外壁材のつなぎ目も劣化。放置すれば雨漏りや水の浸入の原因となり、住宅に深刻な被害を及ぼします。だからこそ、定期的なメンテナンスが必要なのです。
見積書の明細は要チェック!
外壁塗装の工事で多くの人が悩むのは、依頼先探しではないでしょうか。決して安い工事ではないからこそ、後悔しないためにも、複数社から見積もりを取って慎重に比較・検討するのが鉄則です。
その際、「価格が安い」という理由だけで決めるのはおすすめしません。メーカーが推奨する量の塗料を使用しなかったり、必要な工程を省いていたりと魅力的な価格の裏には落とし穴がある可能性があるためです。正しく塗装が行われないと、数年で塗料が剝がれてしまうといったトラブルも考えられます。
見積もりをもらったら、塗装面積や足場面積、工程数、使用する塗料の量など細かい内訳が明記されているかをチェック。他社と比較して価格が安いまたは高いようなら、金額の根拠を質問しましょう。雨どい、シャッターボックスといった付帯部分は料金に含まれるのかどうか、工事範囲を確認しておくと、追加料金の発生なども防げます。
適切な塗料と業者選びが成功のカギ
塗料には、シリコン、フッ素、無機塗料など主成分の違いによって種類があり、それぞれ金額が異なります。グレードが上がるほど期待耐用年数(※)は長くなりますが、その分費用も高くなります。単にハイグレードな塗料を選べばいいというわけではありません。
「今後その家に何年住む予定か」「塗り替えの回数をどの程度減らしたいか」などを踏まえ、予算に合った塗料を選ぶことが重要です。塗料の種類ごとに3パターンほどの見積もりを提示してくれる業者であれば、比較しやすくなります。
パンフレットを見せるだけでなく、塗料の特徴や向き・不向き、価格差の理由を丁寧に説明してくれるかどうかも、信頼できる業者を見極めるポイントです。いくら良い塗料を使っても、適切に塗装をしなければ本来の機能を発揮できません。
例えば、当社は職人への教育制度や施工基準を独自に設けています。外壁塗装の成功のカギは業者選び。最後は、依頼者自身が「ここにお願いすれば安心」と心から納得できるかが肝心です。
(※)メーカー試験によって推定された塗膜寿命のおおよその目安
見積書の記載はココをチェック!
望ましい見積書には次のような情報が記載されています。もし記載がなければ質問して確認を。
・外壁の塗装面積(坪数ではなく「平方メートル」)
・足場やメッシュシートの面積と単価
・下塗り、中塗り、上塗りの3工程
・使用する塗料の「メーカー名・商品名」
・規定の「塗料缶数」(薄め塗りの防止)
・下地処理の明細(洗浄・ひび割れ補修・ケレン)
・シーリング工法(打ち替え/増し打ち)
・雨樋や雨戸などの付帯部分の各単価
こんな業者は要注意
・突然訪問し、その場での判断を求める
・見積もりが「一式」だらけで内訳がない
・保証の具体的な年数や対象箇所の説明がない
【コラム】30年間のライフサイクルコストで考える方法も
外壁塗装は、一般的に10~15年程度が塗り替えを検討する目安とされます。ただし、実際の時期は塗料の種類や住宅の状態、周辺環境などによって異なります。1回の施工金額だけでなく、30年程度の長い期間で費用を考えてみましょう。
例えば…
(1)期待耐用年数10年の塗料を1回100万円で施工
→30年間で3回、合計300万円
(2)期待耐用年数15年の塗料を1回120万円程度で施工
→30年間で2回、合計240万円
(1)と(2)の差額60万円で、その分を別のメンテナンスに充てることもできます。
※価格は一例です。実際の費用や期待耐用年数は住宅・塗料・施工条件によって異なります