| 太田 健治郎さん |
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| タイヘイ株式会社 代表取締役社長 生年月日/1961年8月7日 出身地/千葉県八日市場市(現在の匝瑳市) 趣味・特技/スキー、語学 |
公開 2026/05/03(最終更新 2026/04/24)
超S級の経営者が次世代に残すもの
5年連続最高益を更新―。自分が社長になったことが正解だったかは分からないが、一定の成果を残すことができたという自負はある。
しかし誤解を恐れずに言えば、私は何もしていない。繰り返しになるが、叔父や父、歴代の社長が育て上げた優秀な人材のおかげである。
「三流の経営者はお金を残し、二流の経営者は事業を残し、一流の経営者は人を残す」というよく知られた言葉があるが、私はその上があると思っている。
一流を超えた「超S級」の経営者は「徳」を残すのではないだろうか。私の先祖や歴代の社長、先人、諸先輩方、従業員一人一人がタイヘイにたくさんの徳を残してくれた。
どうしたら運が良くなるのか、その方法は誰にも分からないが、ひょっとしたら私の幸運はその徳によるものではあるまいか。
次世代につなぐことそれが自身の役割
造り酒屋を始めたわが家の初代当主は、生年は不明だが1678年に亡くなっている。長寿であれば、関ヶ原の合戦の頃に生まれた可能性もある。
そこから今日まで、家が断絶せずに続いていることは感謝に堪えない。その間、良い時もあれば低迷した時もあっただろう。しかし長く続ける中で、叔父のような優秀な人間が現れ、グンと事業を大きくしてくれる。
例えるなら、室町幕府を開いた足利家。先祖の源義家が「7代後に天下を取る」と掲げ、成し遂げられなかった7代目の家時が3代後に託し、尊氏がそれを実現したのは有名な話だ。
私自身、自分が大きな成果を残せるとは思ってはいない。ただ、残された「徳」を大きくして次世代に受け継ぐことが重要。次の世代に一番いい形でバトンを渡すのが私の使命なのだ。