子どもの頃から絵と文章を書くことが大好きだった島利栄子さん。結婚後、高校教師を辞め、夫の転勤に伴い各地に移り住む生活に。

公開 2026/05/29(最終更新 2026/05/25)

優

「ちいき新聞」で記事を書かせて頂ける幸運にとても感謝しています。取材で訪れた街でのカフェ巡りは私にとって楽しい至福の時間。プロフィールの写真は「南房総に咲く幸せを呼ぶ花」カレンデュラです。取材で一番好きな花に出会えたこと‥うれしいです。すべての記事に「ありがとう」の気持ちを込めて!

記事一覧へ

好きなことを軸に人生は回り始める

北海道では子どもの手を引いて絵本作りの講習会に参加。

次の山口県では自作の絵本を持って絵本作家の講演会を訪れました。

そこで出版界に通じた一人の女性から、一緒に本を作らないかと声をかけられます。

話し手の言葉を書き起こして文章にまとめる「聞き書き」。その手法で彼女が書いた昔話に、島さんが挿絵を描いて出版したところ大ヒット。

その後、島さんはそこで学んだ「聞き書き」をして本を出すなど活躍の場を広げ、地域で広く知られる存在となりました。

3千冊の人生を抱いて 島利栄子さん(八千代市在住)
昨年の「女性の日記から学ぶ会・二十九周年のつどい」で

そんな時、自分を知る人のいない千葉県に移ることになります。

「書くことを続けたい」という一心で新聞社に企画を持ち込んだ島さん。

それまでの実績から連載を持つことができ、この地でも多くの本が出版されました。

教科書にない庶民の生きた記録

取材を続ける中、特に戦争を体験し日記を書いた女性に興味を持ち執筆。

やがて読者から日記が送られてくるようになります。

1996年、島さんは、「女性の日記から学ぶ会」を設立。

日記収集・保存・活用を目標に活動を続け、現在会員150人、寄贈日記は3千冊へと成長。

もうすぐ創立30周年を迎えます。

3千冊の人生を抱いて 島利栄子さん(八千代市在住)
多くの人が来場した昨年の「女性の日記から学ぶ会・29周年のつどい」
3千冊の人生を抱いて 島利栄子さん(八千代市在住)
女性の日記から学ぶ会のパネル展示

昨年末にはこれまでを共に歩んだ夫が急逝。

「ずっと一緒にいられると思い込んでいて…。いなくなってしまったのですね」。

島さんは今、同じ悲しみを抱える誰かのために、自分への「聞き書き」を続けています。